挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
THE WORLD 作者:SEASONS

4月12日

501/4820

校内放送

《サイド:美袋翔子》

ん~。

そろそろ7時になるわね。

特にすることもないし、
朝食を食べるために食堂に来たんだけど…。

今日は誰にも出会わなかったわ。

総魔もいないし。

真哉もいないのよ。

沙織も龍馬も見当たらないわね。

ついでに言うと、優奈ちゃんや悠理ちゃんも見当たらないわ。

いるのかいないのか知らないけど、
見渡せる範囲内にはいないみたい。

今日はひとりぼっちね~なんて考えながら、
朝食を購入して空いてる席に座ってみる。

そして、とりあえず朝食を済ませてしまおうと思っていたんだけど…。

席に着いた瞬間に学園中に鳴り響く鐘の音が聞こえたわ。

そして同時に学園中に響き渡る放送が聞こえてきたのよ。

『はいは~い!みんな元気にしてる~?』

うわぁ。

いきなり何なの?

馬鹿げた発言だと思うわ。

朝から元気すぎるでしょ?

って言うか、威厳ってものが感じられないわよね。

だけど聞き間違えることのないこの声の人物は確実に理事長だと思うわ。

むしろ理事長くらいしか、そんな発言しないでしょうしね。

馬鹿っぽいけど一応聞いておこうかな?

理事長が校内放送を使うなんて珍しいから耳を傾けてみる。

その間にも理事長は放送室の設備で声を学園中に拡声させながら、
特定の人物の名前を次々と呼び上げていったわ。

『天城総魔、御堂龍馬、北条真哉、それと常盤沙織、美袋翔子、深海優奈。以上6名は早急に理事長室に来るように!以上!よろしくっ!!』

………。

簡潔かつ、意味不明な放送ね。

これってどうなの?

何がしたいのか知らないけど、
一方的に呼び出されてしまったわ。

でも、ね~。

さすがに無視するわけにはいかないんだけど…。

今すぐじゃなくてもいいわよね?

全力でため息を吐きながら、朝食と向き合ってみる。

これ、食べてからで良いよね?

自分で自分に問い掛けてみたわ。

せっかく購入したのに、残していくわけにはいかないわよね?

この状況で食べないのは、もったいないというか申し訳ないって思うのよ。

だからひとまず今は朝食を優先することにしたわ。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ