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THE WORLD 作者:SEASONS

4月11日

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講師、翔子

………。

………。

………。

どれくらいの時間が過ぎたのでしょうか?

翔子先輩は図書室に着いてからすぐに勉強を教えてくれたのですが、
今日も時間が経つのはあっという間ですね。

『キーン…コーン…カーン…コーン…。』

午後6時の鐘の音が図書室に鳴り響くと同時に、
翔子先輩は勉強を打ち切りになりました。

もともと時間が短かったこともあるのですが、
今日はもうここまでのようです。

「はい。今日はこれでお終いね~」

「「ふぅ~。」」

翔子先輩の合図と同時に、私と悠理ちゃんはペンを置いて一息吐きました。

「うわっ。もうこんな時間なの?」

そうなんです。

声には出しませんでしたが、
時計を見て驚く悠理ちゃんと同じ気持ちです。

沙織先輩とは異なりますが、
翔子先輩の教えてくれる勉強もすごく楽しくて、
時間が過ぎるのがあっという間でした。

「翔子先輩、ありがとうございました」

「いえいえ」

お礼を言った私に微笑んでくれる翔子先輩の笑顔は何度見ても凄く素敵です。

出来ることなら私も翔子先輩のように笑顔の似合う素敵な女性になりたいと思います。

「2時間程度だったけど、ちょっとは役に立てたかな?」

「「もちろんです!」」

翔子先輩の言葉に、私と悠理ちゃんは全力で頷きました。

「ふふっ」

自然と重なる私達を見て、翔子先輩は楽しそうに笑ってくれます。

本当に、素敵な笑顔です。

同性の私でも見とれてしまうような優しい笑顔なんです。

明るくて。

気が利いて。

とても優しくて。

いつも元気で。

頭も良くて。

沢山の魔術が使えて。

凄く強くて。

私とは正反対ですよね。

だからこそ、と言うべきでしょうか?

翔子先輩を心から尊敬しています。

もしも願いが叶うのなら、
翔子先輩のような優しくて素敵な人になりたいです。

もちろん沙織先輩や米倉理事長や西園寺副署長さんも素敵だとは思うのですが、
やっぱり翔子先輩が一番です。

そんなふうに思えるほどに、
翔子先輩は私の憧れで、理想の女性でした。

「ありがとうございます」

「いいのいいの。それじゃあ、そろそろ帰ろっか?」

「「はい!」」

席を立つ翔子先輩に続いて、
私と悠理ちゃんも筆記用具を片付けてから席を立ちました。

「また今度、時間があれば勉強を見てあげるわね~」

「「ありがとうございます!」」

重なり合う私と悠理ちゃんの声。

「あはははっ」

翔子先輩は最後まで微笑みを絶やしませんでした。

「とりあえず、このあとにまだ予定があるから私は先に帰るわね~」

「あ、はい。またお願いします」

「今日はありがとうございました~」

背中を向ける翔子先輩を見送りながら、
私達は何度もお礼を言いました。

そして翔子先輩が見えなくなったあとで、
私と悠理ちゃんは借りてきた魔導書を返す為にあちこち移動してから図書室を出ました。
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