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THE WORLD 作者:SEASONS

4月10日

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《サイド:美袋翔子》

午後11時。

結局、特風会に戻ってくることになったわ。

扉を開く沙織のあとを追って、
最大級のため息を吐きながら会議室の中へと足を進めてみる。

癒しの一時はあっという間だったわね…。

成美ちゃんとの幸せな時間のあとに待っているのが、
あの山積みの書類なんて…。

天国から地獄って、こういうことを言うんでしょうね。

龍馬は出来る範囲で良いって言ってたけど。

なんかもうすでに私の心はボキボキに折れてるわ。

やる前から挫折しちゃってる感じ?

そんな気分なのよ。

「ホントにやるの?」

「ええ」

沙織は当然とばかりに頷いてから書類の束の1/3を私に差し出して、
残りの書類を一人で抱えて席についたわ。

半分ずつじゃなくて、1/3だったのよ。

沙織の優しさが身に染みる瞬間だったわ。

「こうなったらしょうがないわね。ささっと片付けて帰るわよ」

「ええ、そうね」

微笑む沙織と並んで書類と向かい合う。

そうして私達は全力で書類を片付けていくんだけど…。

僅か数枚目にして私の心は粉々に砕けてた。

事務作業って根本的に向いてないのよ。

って言うか、字と向き合うのが不向きだと思うの。

はぅぁぁぁぁぁ…。

一体、何時になったら終わるのかな?

そんな疑問を感じながらも、久々に地味な仕事と向き合うことにしたわ。
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