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THE WORLD 作者:SEASONS

4月10日

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心を鬼にして

何だかんだで昼食後。

一息着いた私達は、そろそろ場所を移動しようかと思って席を立ったわ。

さすがに7人もいると多く感じるわね。

個人的には総魔と二人きりの方がいいんだけど。

みんなで揃ってご飯を食べるのも楽しいと思うわ。

でもね?

それもひとまず終わりなのよ。

ここからはまた別行動になっちゃうわ。

だからその前に総魔に話しかけることにしたわ。

「ねえ、このまま真っ直ぐ研究所に向かうの?」

「いや、一度寮に戻るつもりだ。おそらく今日も徹夜になるだろうからな。少し休憩してから研究所に向かおうと思っている」

「ふ~ん、そうなんだ」

一瞬だけ考えてみる。

総魔と一緒に行くかどうかを、よ。

ちょっぴり悩んでみたんだけど。

ここは心を鬼にして我慢するべきよね。

どうしてって?

一緒にいても何もできないからよ。

二人きりで過ごせるのならそれだけで満足だけど。

あくまでも実験が目的なのよ?

どう考えても総魔との仲が進展するとは思えないわ。

それにね。

総魔とは一緒に居たいけれど、
ただそれだけで時間を費やしてしまうのは勿体ないって思うのよ。

どうせ総魔は実験で忙しいわけだし。

相手にされないのは目に見えてるんだから。

ここは一緒に行動するよりも自分自身の為に行動するべきだと思うの。

今後、総魔の役に立てるように、よ。

多少なりとも成長出来るようなことに時間を使った方が結果としては良い気がするわ。

そう考えれば答えは必然的に一つになるわね。

『検定会場』に向かうこと。

それが私のやるべきことだと思う。

淳弥をぶっ飛ばしたことで現在の成績は128位よ。

だけどルーンも使えるようになったことで、
今なら一桁に入ることも難しくないはず。

岩永君や大森君とか、特風の同僚と戦っても勝てる自信があるからよ。

だからまずは自分自身の成長も兼ねて、
上位を目指した方が有意義な時間を過ごせる気がするのよね。

せっかくここまで頑張ってきたんだから。

総魔の側にいるのはもう少しだけ我慢して、
総魔に自慢できる番号を手に入れたいって思うのよ。
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