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THE WORLD 作者:SEASONS

4月10日

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レッドクイーン

《サイド:美袋翔子》

午前10時を過ぎた頃。

何か手がかりになる物がないかな~?

なんて思いながら辞典を読み進めていた私の視線が、とある項目で止まったわ。

今まで全然気にしてなかったんだけど。

辞典の後半部分に、ものすごく気になる記述があったからよ。

う~ん。

一瞬、冗談だと思ったわ。

だけどここに記載されてるのは実在が確認されたルーンのはずなのよ。

だから嘘じゃないはずなの。

でもね~。

これって、あれよね?

完全に見た目重視よね?

戦闘においての攻撃力は全く期待できないわ。

だけどね。

私の求める答えがここにあったのよ。

面白いっていうか、何ていうか…。

こういうことを考える人って本当にいるのね~。

これはもう武器とは呼べない武器よ。

もちろん防具でもないわ。

誰がどう考えても冗談としか思えないルーンなんだけど。

実際に存在してたみたいね。

記述によると、能力自体は風を起こすためのルーンらしいわ。

だけどね?

重要なのはそこじゃないわ。

気になったのはその形なのよ。

長さ50センチを越える、それなりに大きなルーンのようね。

『広げれば』横幅が1メートルに達するルーン。

名前は『レッドクイーン』っていうそうよ。

単に色彩が赤色だからでしょうね。

多分、所持者の趣味で付けた名前だと思うわ。

まあ、能力や名前なんて別にどうでもいいんだけど。

一目見ただけで、このルーンの形にとてつもなく興味を惹かれたのよ。

やっぱり、こういうことなのよ。

運命的な出会いって、こういうことを言うんだと思うわ。

これなら私の特性とも相性が良いはずよ。

それこそ抜群って感じに良いと思うの。

そんなふうにね。

直感的に感じたのよ。

だから私は思い描くことにしたわ。

自分の望むルーンの形がわかっちゃったから、
求めていた理想の形が極々自然に心の中に浮かび上がってきたのよ。

これが答えなのよ、ってね。

自分でも驚くくらいすんなりと理解できたの。

まるで最初からそうだったかのように…。

ずっと以前からそうなることが決まっていたかのように…。

ルーンの形がはっきりと鮮明に想像出来たのよ。

だから今なら…。

今ならルーンを作り出せるはずっ!!

確信的な自信を持てたことで、
開いた辞典を膝の上においてから、両手を頭上にかざしてみる。

不意に動き出した私に視線を向ける龍馬達だけど。

その程度の視線を気にするつもりなんてないわ。

今の私にはもう、迷いがないからよ。

みんなの注目を集めつつも両手に魔力を集中させてみる。

ルーンの作り方自体はすでに知ってるから、
どうすればいいかなんて悩んだりしないわ。

ただひたすらに魔力を集めるだけでいいのよ。

結晶化するほどの魔力の凝縮。

そのために集めた魔力によって、私の両手が急速に輝き出したわ。

以前のパルティアは金色だったけど。

今回は純白に輝く神聖な光ね。

総魔の翼に似た光よ。

突如として生まれた光にみんなが驚く状況の中で、
真っ先に淳弥が近づいてきたわ。
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