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THE WORLD 作者:SEASONS

4月10日

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問題ありあり

《サイド:美袋翔子》

時間は午前6時20分頃かな?

いつもより早く目が覚めちゃったから、
食堂に向かって歩いてるところよ。

普段より30分以上早く部屋を出て食堂に向かってる途中なんだけど。

頭の中は総魔とルーンのことで一杯だったわ。

久し振りに寮まで総魔を迎えに行こうかな~?

とか…。

ルーンの形で良いのがないかな~?

とか…。

色んなことを考えながら歩いていたんだけど。

もうすぐ食堂に着く…っていうところで、
なんとなく見覚えのある人の後ろ姿が見えた気がしたのよ。

「ん?あれ?」

あれって、総魔よね?

慌てて走り出す。

堂々とした足取りで食堂に向かう総魔に、全力で駆け寄ったのよ。

「総魔!!」

背後から呼び掛ける私の声に気づいて、
足を止めた総魔がゆっくりと振り返ってくれたわ。

「ああ、翔子か」

「うん。おはよう♪総魔」

「ああ、おはよう」

「今日は早いじゃない。何かあったの?」

いつもならまだ寮に入る時間帯だから尋ねてみたんだけど。

総魔は驚くべき答えを返してきたわ。

「実験が中断したからな。空いた時間で食事に来ただけだ」

実験が中断?

…って!?

えええええええええええっ!?

「もしかして、今までずっと研究所にいたの!?」

「ああ、そうだ。それがどうかしたか?」

どう、って、長すぎるでしょ。

昨日のお昼からよ?

それで今の今まで、って…。

えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?

何でそんなに平然としていられるのっ!?

「ね、ねえ?疲れないの?」

思わず尋ねる私に、総魔は表情一つ変えずに答えてくれる。

「よくあることだからな。問題ない」

いやいやいやいや…。

問題ありありだと思うけどっ!?

「もしかして、寝てないとか?」

「ああ、一睡もしてないな」

うわ~。

元気過ぎ。

普通はもっと疲れた顔とかすると思うんだけど。

どこからどう見ても総魔の表情はいつも通りだったわ。

う~ん。

こうなるともう魔術師としてだけじゃなくて、
人間としてどこか普通とは違う存在なのかも知れないわね。

そう思ってしまうほど総魔が不思議な存在に思えたわ。

「まあ、総魔がいいなら別にいいけど。これからご飯食べに行くの?」

「ああ」

「それじゃあ、私も一緒に行っていい?」

「ああ」

「おっけ~♪じゃあ、行こっ♪」

朝一番から総魔と合流できたことで、
超ご機嫌な気分で食堂に歩きだす。

きっと今日は良い一日!!

そんなことを考えながら、今日という日を迎えたのよ。
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