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THE WORLD 作者:SEASONS

4月9日

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それが仕事

「今回はなかなか面白いものを見せてもらったな。天城君だけではなく、深海君の成長も見ものだったと思う。まあ、欲を言えばもう少し準備期間があれば色々と調べられたと思うことだが、過ぎたことを言っても仕方がないからな。今後の試合に期待させてもらおう。ひとまず、お互いに色々と大変だとは思うが、また何かあれば遠慮なく言ってくれ。何時でも駆け付けるつもりでいるからな」

黒柳さんは笑顔を浮かべながら、
総魔さんと握手をしていました。

理事長さんとは違って、
黒柳さんは親しみやすいかただと思います。

だからでしょうか?

「何度も迷惑をかけて済まない。」

総魔さんも黒柳さんには気を使っているように思えました。

「期待してもらえるのはありがたいが、しばらく試合はないはずだ。それよりもあとで確認したいことがあるんだが、実験室を借りることはできないか?」

「ん?実験か?それぐらいならお安い御用だ。何がしたいのかは知らないが、いつでも使えるように実験室の準備はしておこう。話が落ち着いたら何時でも研究所に来てくれ」

「すまない。感謝する」

「ははっ。感謝されるほどたいしたことじゃない。『実験』と『研究』は俺達の職務だからな」

それが仕事だと言って笑顔を浮かべる黒柳さん。

その笑顔を見た総魔さんも微笑んでいるように思えます。

「とりあえずは昼飯でもゆっくり食べて来ることだな」

話を終えた黒柳さんも私達に背中を向けて離れて行きました。

そして。

「それではまたのちほど…」

礼儀正しくお辞儀をした西園寺さんも歩きだしました。

他にも見たことのある職員の方達が黒柳さんのあとを追って会場を去って行きます。

その結果として、本当に誰もいなくなってしまいました。
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