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THE WORLD 作者:SEASONS

4月9日

377/4820

4日

《サイド:美袋翔子》

はぁ~。

良かったぁ~。

そっと安堵のため息を吐いてみる。

ようやく淳弥の治療が終わって一命を取り留めたことが確認できたからよ。

初めて『アルテマ』を発動したという理由もあって全く手加減が出来なかったんだけど。

これでなんとか殺人者にはならなくて済んだわね。

とりあえず怪我そのものはほぼ完治してるようだから、
あとはしばらく様子を見て目覚めるのを待つだけって感じよ。

「あ~、良かった~」

心から思うわ。

人殺しにならなくて良かった、ってね。

まあ、淳弥が助かったことも喜ぶべきことなんだけどね。

でもまあ、今は安心した途端に気持ちが緩んで、その場に座り込んでしまったわ。

はふぅ…。

改めて考えてみると『アルテマ』って魔力の消費が半端じゃないわよね。

あらゆる魔術を一斉発動させるから、魔力の消耗が激し過ぎるのよ。

ある程度使いこなせるようにならないと、
2、3回使ったら確実に魔力が底をついて倒れると思うわ。

強力過ぎるせいで使い所の難しい魔術でもあるわね。

はぁぁぁ~~~。

疲れた~。

全力でため息を吐いてみると…。

「あー、腹減ったー!!ってか、どこだここは?今、何時だ?」

背後から聞き覚えのある声が聞こえてきたわ。

うわ~。

馬鹿の声が聞こえるわね。

声の方向へ振り返ってみると。

予想通り、真哉が目覚めていたのよ。

やっと起きたのね~。

…っていうか。

第一声が腹減ったってどうなの?

色んな意味でため息を吐きたくなるわ。

だけど今はとりあえず、真哉の側へ歩み寄ってみることにする。

「目が覚めた?」

「ん?おっ!翔子じゃないか!何となく久し振りだな」

「それはそうでしょ。だってあんた、軽く4日は寝てたんだから」

「はぁ?妙に腹が減ってると思ったら、4日も寝てたのかっ!?」

「問題はそこじゃないと思うけど…」

「ちっ!4日も飯を食いそこねるとはな!こうしてる場合じゃねえ!翔子!ついて来いっ!!!」

「え?ちょっ!?って、痛いってば…っ!!」

抵抗する隙もないまま無理矢理、真哉に拉致られて、
食堂まで引きずられてくことになってしまったわ。
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