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THE WORLD 作者:SEASONS

4月9日

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傍観

《サイド:近藤悠理》

会場で観戦を始めてから1時間以上が過ぎた頃。

偶然、先輩の姿を見つけたわ。

だけど、向こうは気付いてなかったと思う。

話し掛けに行けば良かったのかもしれないけど。

何となくそれが出来なかったからよ。

優奈やみんなとはぐれて一人になったことで、
今は誰とも関わることが出来なかったの。

誰かに助けを求めるようなことはしたくなかったのよ。

だから私は先輩にも声をかけられなかったわ。

ただ遠くで見ていることしか出来なかったの。

試合場に向かう先輩。

そこにはすでに対戦相手が待っていたわ。

彼女の名前は知ってる。

ずっと見学していたから、彼女のことも見覚えがあったのよ。

生徒番号10019番の絹川慶子(きぬかわけいこ)

おそらくこの会場で最強の生徒。

幾つもの挑戦を受けながら、無敗で勝ち続けている女子生徒だったわ。

その試合を観戦した私の正直な感想は、私では勝てない相手って思ったほどよ。

でもね。

先輩ならきっと簡単に勝ててしまうと思う。

そう思えたから、
私は離れた場所から試合を眺めることにしたわ。

先輩と絹川さんがそれぞれ試合開始位置につく。

そして審判員が二人の間に立ったことで、すぐに試合が始まったわ。
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