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THE WORLD 作者:SEASONS

4月3日

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圧縮魔術

美春との試合を終えたあと。

次の会場を目指すために検定会場を出ようとしたのだが、
試合場に置き去りにしていた翔子が再び駆け寄ってきた。

「ちょっと待ってよっ!って言うか、毎回毎回、置いていかないでよね!」

大きな声で文句を言いながら必死に追いかけてくる翔子に強引に手を引かれたせいで今回もまた説明の為に足を止めることになってしまうようだ。

「ふぅ、またか?」

若干呆れながら確認してみると、
翔子はしっかりと頷いてからまっすぐに俺を見つめて宣言してくる。

「当然、説明してもらうわよ!」

個人的には早々に次の会場を目指したいのだが、
どうやら自由にはさせてくれないらしい。

俺の都合などお構いなしに強引に話を聞こうとしてくる。

「それで、今度は何をしたの?」

先ほどの試合に関して翔子は徹底的に追求しようとし始めるのだが。

その矢先にさらなる人物が歩み寄ってきた。

「あ、あの…。ちょっとだけ、いいかしら?」

まだ怯えているのだろうか?

少し声を震わせながら緊張の面持ちで話し掛けてきたのは先ほど試合を棄権した鈴置美春だ。

要件は…聞くまでもないな。

美春がどういうつもりで追いかけてきたのかは何となく推測できる。

おそらく翔子と同様の疑問を感じて追いかけてきたのだろう。

一目でわかるほどの恐怖を心に抱えたままで今にも泣き出しそうなほどの不安そうな表情を浮かべながらも、
必死の覚悟で美春は歩み寄って来る。

正直に言えば面倒が増えたと思うのだが、
はっきりと言ったところで二人は諦めてくれないだろう。

そんな簡単に諦めてくれるのであれば、
そもそも追いかけてこなかったはずだからな。

この状況で、どうするべきか?

翔子にしても美春にしても適当にあしらって納得してくれるほど物分りがいいようには見えない。

ある程度の時間を費やしてでもきっちり説明しなければならないのは間違いないだろう。

面倒だとは思うが結果は同じだ。

どうせ足止めを受けるなら一人も二人も同じ手間だからな。

美春を追い払ったところで翔子に説明する時間が短くなるわけではないとすれば美春がいても大差はない。

そもそもの前提として二人に説明する必要があるかどうかという部分にはまだかなり疑問を感じているところだが、
それを翔子に追求しても無駄なのは既に十分わかっている。

どうせ説明しなければならないのなら、
美春も交えてさっさと問題を解決したほうが早いだろう。

そう判断してから美春に振り向く。

「一応聞くが、俺に何か用か?」

試合から逃げ出した美春がいまさらこちらの話を聞いて何の意味があるのかと思いながらも問いかけてみると、
まだまだ不安を感じさせる表情の美春はゆっくりと呼吸を整えてから先ほどの試合に関して尋ねてきた。

「一体、あなたは何をしたの?」

その一言だけが精一杯だったのだろう。

こちらの能力に関して問い掛けてきた美春の声は緊張と不安で今まで以上に震えている。

それでも知りたいのだろうか?

表情からもはっきりと読み取れるのだが、
やはりまださきほどの恐怖が心の奥底に残っているのだろう。

美春の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。

おそらく今こうして話し掛けている事にもかなりの勇気を振り絞っているはずだ。

そんな美春の姿を確認してから隣にいる翔子へと視線を向けてみると、
翔子は翔子でいつもと同じように早く説明しろと言わんばかりの視線を俺に向けている。

どうしてこうなったのだろうか?

いちいち全てを説明する必要などないはずなのだが、
それでも二人を無視して次の試合に向かうのはどう考えても無理のようだ。

振り払うのは簡単だが、
すぐにまた追いかけてくるだろう。

確信はないが、
この二人ならどこまででも追い掛けてきそうな雰囲気がある。

というよりも。

俺の行き先がすでに確定しているので、
ここで二人を置き去りにしても次の検定会場で足止めを受けるのは目に見えているからな。

どれほど面倒でもさっさと能力の説明を済ませて二人を納得させるべきだろう。

「仕方がないな。一応聞くが、何が知りたいんだ?」

念の為に質問の内容を確認してみると…

「「もちろん、全部よっ!!」」

美春と翔子の声が見事に重なった。

「…だろうな。」

色々なことを諦めたくなる心境で小さくため息を吐いてから、
もう一度ゆっくりと二人の表情を眺めてみる。

「………。」

何も言わない二人の目は真剣そのもので、
本気で説明を要求しているようだ。

こうなったら話すしかない。

あまり自分の能力を解説するのは気が進まないが、
二人を納得させるためにしぶしぶ説明を始めることにした。

「まず、最初の疑問からだが、ホワイト・アウトに関してはすでにある程度理解しているのか?」

試合内容を説明するうえで理解しておかなければならない基本的なことから尋ねてみると二人は揃ってほぼ同時に頷いた。

「もちろん理解してるわ。」

「私は噂でしか知らないけど、魔術を吸収できることくらいなら聞いてるわ」

今までに何度も説明しているので翔子が全てを知っているのは当然として、
美春はまだ噂話し程度でしか知らないようだ。

それでも霧の魔術がマジック・ドレイン・フィールドである事は聞いているらしい。

「それなら一応、説明しておくか」

本来なら自分の力を対戦相手に解説する事などありえないのだが、
二人の勢いに負けて魔術の説明を始めることにした。

まず始めにホワイト・アウトから。

任意の範囲内に白い霧を生み出して作り上げる防御結界なのだが、
この霧はあらゆる魔術を強制的に魔力に分解する力を持っている。

その特殊な効力によっていかなる属性も意味を成さなくなる。

結界に触れた瞬間にあらゆる魔術が魔力に分解されてしまうからな。

攻撃、防御、回復、援護。

あらゆる魔術が分解されてしまう。

そして分解された魔力は俺の力として吸収されることになる。

「魔術の分解を行うのがホワイト・アウトの特徴といえるだろう」

もちろん魔力そのものも吸収できるので、
霧の内部に魔術師本人が飛び込むのは自殺行為以外の何物でもない。

「直接魔力を奪うこともできるが、その場合は相手よりも自分の実力が上でなければならない。だから現状では今ここで霧を発生させたとしても美春の魔力は奪えるが翔子の魔力は奪えないだろうな」

現時点ではまだ霧の能力は翔子に一切通じない。

魔術を分解することさえ難しい。

「現時点ではまだ戦う相手によって有効性が変わってしまうが、魔力を吸収するための結界がホワイト・アウトだ」

その原理に関しては独自の技術なので詳細まで教える事はしない。

二人も魔術の理論に関してまでは無理に聞き出すつもりはないようで、
美春も翔子も技術的な部分に関しては最後まで触れなかった。

だからそんな二人が説明を聞いても理解出来た事はそれほど多くはないだろう。

重要な要点だけをまとめると次のようになる。

まず最初に。

結界に向けて放たれた魔術は根源である魔力に変換されるために魔術としての形と力を失ってしまうことになる。

そして変換された魔力は俺の自由に扱う事が出来る。

魔力を吸収して蓄える事も出来るし、
再び魔術に戻して打ち返す事も出来る。

だが、反撃に使用するためには一つだけ制限がある。

分解した魔力を再び魔術として発動する為には俺自身が魔力を魔術に変換しなくてはならないという部分だ。

霧の結界が自動的に魔術を発動させるという事は出来ない。

魔術を使いたければあくまでも正規の手順によって魔術を発動させる必要がある。

だから結界自体は俺を守るための単なる壁でしかない。

敵を撃退する為の力を持っているわけではないからな。

それでも相手の魔術を単純に反射する事は可能だが、
それは俺の意志によって行われている反撃であって結界の本質ではない。

では何故、俺が何もしていなかったのに美春が放った魔術は美春自身に返ってきたのか?

そこに第二の魔術であるエンジェル・ウイングの能力との関係がある。

「次にエンジェル・ウイングに関して説明しておく」

発動した魔術は天使の翼を模倣した形を持っているが形状そのものに意味はない。

重要なのは能力であって形自体はなんでも良いからな。

今回は肝心の能力を実体化するうえで
翼の形が最も相性が良かったというだけにすぎない。

光り輝く純白の翼。

そこに与えられた能力。

それは魔術の高速化。

ただそれだけだ。

もちろん、ただそれだけと言っても簡単な事ではない。

単純にいきなり発動するのではなくて発動そのものに仕掛けがある。

それが魔術の高速発射だ。

いかに早く魔術を発動させて相手に命中させるか?

それを追求したのがエンジェル・ウイングだ。

「翼は魔術の起動と発動を瞬間的に行うための力だ」

魔術を魔力に、
そして魔力を魔術に変換出来る力があるからこそ使える魔術なのだが。

魔力そのもので形作った翼の一部を魔術に変換して打ち出すことを目的としている。

その理論こそが魔術の高速起動と高速発射だ。

二種類の高速化という特性を持った翼によって、
ありとあらゆる魔術が視界に映ることのないほどの『速射性』を実現した。

「翼は徹底的に速度を追求した魔術だと思えばいい」

魔術の高速化がエンジェル・ウイングの主能力となる。

そしてその能力こそが美春が反撃を受けた理由でもある。

美春が手も足も出せずに敗北したのは翼の特性によるものだ。

「美春への攻撃は翼が行っていた魔術の高速射撃だ」

とは言え、翼も無条件で魔術を発動出来るわけではない。

俺の意志に従って発動出来るだけだ。

だから高速化を実現した翼と言えども自動的に魔術を発動出来るわけではない。

「だったらどうして何もしなかったのに魔術が発動したのよ?」

当然疑問に思う翔子に結論から答える。

「だからこその実験だ」

あいまいな説明ではあるが、
その言葉によって美春は理解できたようだ。

「なるほどね。つまり私との試合は魔術を自動的に発動する為の実験だったという事なのね?」

「ああ、そうだ」

美春の推測を肯定したことで二人はようやく話が中核に近づいている事に気付き始める。

「結界だけでは出来ない。そして翼だけでも出来ない。だが二つを組み合わせれば、不可能が可能になる」

「どういう事なの?」

さらに追求してくる美春にも分かるように説明を続けることにする。

「二つの異なる能力を連携させることで、魔術が循環するということだ」

霧の結界は魔術を『吸収』出来る。
天使の翼は魔術を『発動』出来る。

この二つの特性を合わせることによって、
総魔が手を出さなくても自動的な反撃が可能になった。

その一連の流れを説明すると次のようになる。

第一に、霧の結界で吸収した魔術を魔力として吸収せずにそのまま翼へと受け流す。

第二に、翼は魔力そのものという性質によってあらゆる魔術に対応することができるために受け取った魔術でさえも自在に発動出来るようになる。

第三に、翼の特性として奪った魔術でさえも高速発射される。

それが全ての答えだ。

「分かるか?」

魔術を発動させるのではなくて発動している魔術を使用する。

それこそが何もせずとも魔術が発動するというからくりだ。

「これで納得できたか?」

もう一度問い掛けてみると魔術の説明を聞き終えた二人は困惑の表情を浮かべながらもそろって感心のため息を吐いた。

「う~ん。なんとなく?」

「私も、それなりに、っていう感じかしら」

ここまで説明してもまだ理解が及んでいないらしい。

「言いたいことはわかるんだけどね~。でも、じゃあ、どうすればそれが出来るの?っていうところがあいまいなのよね~」

「私も同じかな。納得は出来るけど、理解はできないっていう感じだと思う。というよりも、やってることが凄すぎて『魔術を吸収してるから出来る』って言われても、『ああ、そうなんだ』とは簡単には言えないわね」

本来なら実現不可能と言われている魔力の吸収だけでも異常事態と言えるほど二人の常識からは掛け離れている出来事らしい。

そのうえで魔術の高速反射ともなると、
説明そのものは納得できても実際の仕組みまでは理解できないようだった。

「凄いとは思うんだけど、凄すぎて理解が追いつかないっていうのが正直なところかも」

それが美春の正直な感想のようだ。

「私ももう無理~。高速化とか言われても、何で出来るの?っていう感じ」

翔子もお手上げといった雰囲気で考えることを放棄している。

さすがに理論ではなく概念を説明しただけでは理解が及ばないようだ。

だからと言って全てを教えるつもりはない。

これ以上の説明は更なる混乱を招くだけだろうからな。

通常なら有り得ないと定義されている魔術をどうやって実現しているのかという部分に興味津々な様子の二人だが、
そこまで詳しい理論を語る事は止めておく。

「魔術の構成に関しては、知りたければ自分で考えろ」

そこまで説明する義理はない。

「説明は以上だ」

はっきりと宣言して会話を打ち切ろうとしたのだが、
ここで翔子の口から気になる言葉が飛び出した。

「まあ、吸収の理論の詳細が秘密なのは仕方がないとして。翼に関しては、圧縮魔術の理論の応用という事かしら?」

また知らない言葉が出てきたな。

不意につぶやいた翔子の言葉の中に、
聞いたことのない単語が含まれている。

圧縮魔術という言葉だ。

初めて聞いた言葉によって、微かな疑問を感じた瞬間。

俺の表情の変化に気づいたのだろう。

翔子がゆっくりと微笑みを浮かべた。

「ん~?あれれ~?」

些細な表情の変化に気付いたようだ。

翔子はすかさず問いかけてきた。

「もしかして、圧縮魔術のこと知らないの?『教えてほしい』っていう顔をしてるわよ」

俺らの弱みを握ったと言わんばかりの表情で笑顔を浮かべる翔子。

その笑顔には少々苛立ちを感じるが、
ここで言い争うことに意味はない。

事実として何も知らない以上。

大人しく話を聞いておいたほうが自分のためになるだろう。

「…そうだな。興味はある」

素直に興味があると認めると、
翔子は機嫌を良くして嬉しそうに語り始めた。

「おっけ~!じゃあ、教えてあげるわね!って言ってもまあ、正直な話、圧縮魔術だけでは翼の理論に辿り着けないんだけどね」

別物だという前置きをしてから翔子が説明を開始する。

「一応、私が知ってる範囲内で説明するわね」

翔子の言う圧縮魔術。

それは魔術の発動に関して前提条件である詠唱を略式化した技術らしい。

通常の手順なら、

①詠唱によって力ある言葉を繋ぎ
②魔術という形を作り上げて
③魔力を媒介として
④現実に干渉して発現する。

という幾つかの手順が必要となる。

だが、魔術師にとって詠唱というのは必ずしも必要な手順というわけではない。

詠唱とはあくまでも魔術を形作るための補助的な役割でしかないからだ。

だからある程度の実力さえあれば詠唱を行わずとも瞬時に魔術を発動する事が出来るのだが、
その方法はかなりの訓練が必要となる。

そのせいで翔子のように実力のある魔術師であってもまともに使えるのは比較的簡単な魔術でしかないらしい。

そのため。

上位の魔術でも詠唱を省略して使えるようにする方法は現在も研究されているようだ。

それでも現段階ではあまり実用化されていないらしく、
無詠唱の代わりに考えられた理論が圧縮魔術ということだった。

「言葉で言ってしまうと、結構簡単に思えるんだけどね」

簡単に説明するなら発動寸前の魔術を術者の意識に維持したままで保存しておく方法らしい。

言葉にしてしまうと確かに簡単なようにも思えるが実際にはそんな簡単な話ではないだろう。

翔子の話を聞いた限りでは圧縮魔術の理論もかなりの訓練を要する為に誰でも使えるわけではないようだ。

それでもある程度の熟練者であれば使える可能性はあるらしい。

「魔術を発動寸前で維持してるから、いつでも好きな時に魔術を使えるというのが圧縮魔術の最大の特徴ね」

なるほどな。

一通りの説明を聞き終えたことで、
おおよその内容は把握出来た。

「確かに翼の理論に近い部分があるだろう。だが、近いというだけで全く別の理論だ」

「ええ、そうでしょうね。だけど、魔術の高速起動という部分ではかなり正解に近いと思うんだけどね~」

まだまだ答えにたどり着けないことで翔子は頭を悩ませている。

そんな翔子の隣で、
黙って話を聞いていた美春が口を開く。

「言いたいことは分かるけど、魔術を維持しているわけじゃないから根本的に考えれば別物じゃない?」

「ん~。まあ、そうなんだけどね~。でもそこを否定しちゃうと他に似たような技術なんて思い浮かばないのよね~」

結局、何も分からないようだ。

二人は頭を抱えるような仕草で思案を繰り返しているのだが、
説明としてはもう十分だろう。

聞かれたことには答えたからな。

これ以上の説明を繰り返す必要はないだろう。

いつまでもあーでもないこうでもないと話し合う二人を横目に眺めながら、
ひとまずここから離れることにする。

「説明は終わったんだ。用がすんだならもういいな?」

問いかけはしたが返事を聞くつもりはない。

二人が何かを言い出す前にさっさとこの場から離れることにする。

なぜなら先を急ぐ理由があるからだ。

調べなければならないことが増えたからとも言える。

二人に説明することによって特をしたことは何もないが、
ここで時間を費やしたことによって一つだけ得られたものがあるからな。

その情報を調査するために。

次の検定会場ではなく、
校舎側の施設に向かうことにした。

圧縮魔術がどういうものか、
調べてみる価値があると思ったからだ。

次の試合を行う前に圧縮魔術に関する調査を済ませてしまおうと考えて歩き出そうとしたのだが方角的に会場に向かわないことに気づいた翔子が再び話しかけてきた。

「ん?あれ?そっちは校舎方面よね?次の会場とは方向が違うけど、どこに行くつもりなの?」

………。

毎回思うことだが、
一々答える必要はないはずだ。

だが言わなければ強引に付いてくるだろう。

答えた方が得策かもしれない。

これまでの翔子の行動を考えれば、
会場以外に向かう場合は監視の目が緩む可能性がある。

だからどこに向かうかを伝えておけば、
しばらくは一人にしてくれるかも知れない。

そう考えて一言だけ図書室と答えると今度は美春が話しかけてきた。

「もしも圧縮魔術に関して調べるつもりだったら、基本魔術の魔導書じゃなくて、特殊魔術に関する魔導書を探さないと見つからないわよ」

ほう、そうか。

「分かった。情報に感謝する」

別れ際に教えてくれた美春に振り返りはしなかったものの。

感謝の言葉だけは告げてさっさと歩き続けることにした。

「じゃあな」

二人がこれからどうするつもりなのかは知らないし興味もない。

だがこれでようやく一人になれると考えて、
本日二度目の図書室に向かうことにした。
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