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THE WORLD 作者:SEASONS

4月8日

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勝てるかも

試合場にはすでに対戦相手が待っていて、
彼はそのまま試合場の中へと足を進めて行ったわね。

そして審判員の合図と共に、試合が開始されたのよ。

「フリーズ・アロー!!」

彼の魔術が発動して、数え切れないほどの氷の矢が対戦相手へと放たれる。

「フレア・ストーム!」

相手の魔術が完成して、発動した炎によって氷の矢がほぼ全て消滅したわ。

それでも彼の攻撃は止まらない。

「バースト・フレアっ!!」

炎の炸裂弾よ。

彼は対戦相手に向けて勢いよく炎を撃ち出してた。

「ちっ!…フレアっ!!!」

炎の塊を作り出した相手は彼の魔術にぶつけながら衝撃から逃げようとして後退してる。

その攻防によってぶつかり合う二つの炎。

炸裂する炎の影響で、かなりの余波が試合場を吹き抜けていったわ。

けれど二人とも、特に被害を受けた様子はなかったわね。

だけど。

次に放つ彼の魔術によって試合が終了したわ。

「コールド・ストーム!!!!」

極寒の冷気の竜巻が対戦相手の体を包み込んだのよ。

連続で魔術を発動させた彼と回避に気を取られて詠唱の遅れた対戦相手。

冷気に取り囲まれたことで、
逃げることさえ出来ない相手はもうどんな魔術の詠唱も間に合わないはずよ。

この時点で試合の結果は明らかになったわね。

「く…っそ…ぉ……」

対戦相手は極寒の冷気を浴びて意識を失って倒れた。

「勝者、遠山栄治!!!」

試合が終了して、彼は新たな番号を手に入れたのよ。

12064番。

それが彼の番号だったわ。

試合場を離れようとする彼を視線で追ってみる。

今の試合を見た限りでは、それほど疲れているようには見えないけれど。

少しくらいは魔力が低下してるはずよね?

今の試合だけでは判断しきれないけれど。

今の試合を見た限りで言えば、彼の得意とする属性は『炎』と『氷』よ。

どちらにしても私より遥かに威力は上だけど。

相性だけで見ればそれほど悪くない気がするわ。

上手く立ち回れれば勝てるかも知れないのよ。

不安はあるけれど。

最後のコールド・ストームさえ逃げ切れれば、
勝てる可能性はまだあるかもしれないわ。

フリーズ・アローなら風で吹き飛ばせる範囲だと思うし。

バースト・フレアなら誘爆を狙えるからよ。

他にも魔術はあると思うけれど。

それはその時に対処するしかないわね。

問題はコールド・ストームをどうやって回避するかよね~。

そこを考えながら、受付まで戻ってきたわ。

急いで受付で名簿を受け取ってみる。

彼はまだ会場内にいるわ。

「この人でお願いします」

私が示したのはもちろん『遠山栄治とおやまえいじ』よ。

手続きを済ませた私は急いで試合場へと向かったわ。
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