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THE WORLD 作者:SEASONS

4月8日

342/4820

作戦変更

《サイド:近藤悠理》

どうにか第9検定試験会場にたどりついたわ。

ここは14000から15999番までの生徒が集まる会場なんだけど。

まずは次の犠牲者を探して会場内をさまようことにしてみる。

さすがにここまで来ると、昨日まで所属してた最初の会場とは全然違って、
本格的な試合が数多く行われているわね。

私とは次元の違う戦いなのよ。

ここにいること自体が何かの間違いじゃないかな?って思うくらい。

実力のある生徒達が集まっているの。

…だから…。

正直、頭を抱えたくなる心境だったわ。

今までのように、勝てそうな欠点を持つ生徒がなかなか見つからないのよ。

全体的にバランスの取れた生徒ばかりで、
明確な弱点を持つ生徒の姿なんて見つからなかったわ。

う~ん。

どうしよう?

番号を気にしなければ、戦えそうな生徒は何人かいるのよ?

だけどね。

私の目標は次の検定会場に向かうことであって、
単純に試合に勝つだけじゃ意味がないの。

ここで足止めを受けている場合じゃないからよ。

少なくとも10000を切るくらいでないと優奈と向き合う自信なんて持てないわ。

いわゆるセカンド・ステージってやつね。

最低でもそれくらいの実力を持たないと優奈に合わせる顔がないの。

だから今はこの程度の会場で足止めを受けてる場合じゃないわ。

何としてでも上へ。

その一心で観察を続けてく。

…でもね~。

勝てそうな生徒が全然見つからないのよ。

相手の失敗を待つような作戦はもう通用しないのかもしれないわ。

だとしたら、どうしよう?

悩み出す思考。

いくら考えても最善の方法なんて思い付かない。

そもそも実力のない私がここにいること自体が不自然なのに。

それでも試合に勝ちたいなんて、無茶にも程があるからよ。

自分でもそう思うんだからまともに戦えるわけがないわ。

だから。

まともじゃない方法を考えてみる。

何か逆転出来そうな作戦を出来の悪い頭で必死に考えてみる。

どうすればいいの?

全力で考え続ける。

周囲の試合を観戦しながら、良い方法がないかと考え続ける。

そして私はあることを思い付いたのよ。

上手くいくかどうかは分からないけれど、やってみないことには結果は出ないわよね?

だから私は実験することにしたの。

受付に戻って名簿を受け取る。

対戦相手はすでに決めてる。

次の犠牲者は『彼女』よ。
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