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THE WORLD 作者:SEASONS

4月7日

315/4820

帰る時間

《サイド:常盤沙織》

午後6時30分になりました。

そろそろ翔子が迎えに来る時間ですね。

あまり遅くなって待たせるわけにはいきませんので、
研究室を出る前に一通り片付けることにしました。

そして神崎さんに挨拶をしてから帰ることにしました。

「あの、神崎さん」

「ん?もう帰る時間か?」

「はい。今日もお世話になりました」

「いやいや、たいしたことはしてないからな。そう言われると何だか申し訳ない」

「すみません…。」

「いやいやいやいや、謝る必要はない。それより、明日も来る予定かな?」

「はい。そのつもりです。」

「うむ。ではまた明日を楽しみに待っておこう」

約束したことで、
神崎さんは楽しそうに笑ってくれました。

「それではこれで失礼します」

「ああ、気をつけて帰りなさい」

「はい。ありがとうございます」

神崎さんと職員のみなさんに挨拶をしてから研究室を後にしました。

そして急ぎ足で受付に向かってみると。

今日も玄関付近で翔子が待ってくれていました。

「待たせてごめんなさい」

「大丈夫!大丈夫!私も来たばっかりだから」

明るく元気な笑顔を見せてくれる翔子の気持ちはありがたいと思うのですが、
いつも待たせてばかりで気が引けてしまいます。

ですが。

だからと言って研究を放り出してしまってはここへ通っている意味がありません。

出来るだけ待たせないように努力しようとは思っていますが、
なかなか上手くは行きませんね。

結局、今日も翔子を待たせてしまったようです。

「まあまあ、とりあえず行こ」

「ええ、そうね」

歩き出す翔子はいつもと同じように、
家へと向かう間に今日一日の話を聞かせてくれました。
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