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THE WORLD 作者:SEASONS

4月7日

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そうですね

そして午前11時26分。

もうすぐお昼の時間ですね。

実験室を出たあとで、私達は所長室に集まりました。

私は先程と同じソファーに総魔さんと並んで座っています。

すでに実験は終了していますので、今はそれほど緊張してません。

…ただ…。

今でもまだ詳しいことは何も分からないので、
この場に居づらい場違いのような雰囲気は感じたままだったりもします。

ですが。

それももうすぐ終わると思うことで、
少しは気持ちに余裕が出てきました。

「どうぞ、ゆっくりしてね」

西園寺さんが優しく微笑みながらお茶を用意してくれました。

「あ、ありがとうござます」

「ふふ」

うわぁ。

西園寺さんの笑顔に見とれてしまいます。

大人の余裕とでも言うのでしょうか?

怯えてばかりの私とは違いますね。

私に微笑んでくれた西園寺さんは、
隣に座っている総魔さんにもお茶を差し出しています。

「どうぞ」

「ああ、すまない」

短く返事をしてからお茶を受け取る総魔さんにも微笑んだあとで、
西園寺さんは藤沢さんにもお茶を差し出していました。

「ありがと、つばめ」

つばめ…?

「どういたしまして」

藤沢さんのお礼の言葉を聞いたことで、今更ですが些細な疑問を感じました。

それが西園寺さんの名前なのでしょうか?

西園寺つばめ。

良い名前だと思います。

藤沢さんから離れて空いている席に座る西園寺さん。

「………。」

その手には暖かいお茶が握られています。

ですが…。

あれ?

今度は先程とは違う疑問を感じました。

自分の席に座っている所長さんの手元にはお茶がないからです。

「ふむ。西園寺君?」

私と同じ疑問を感じたのでしょうか?

所長さんが西園寺さんに話し掛けています。

「俺の分のお茶は用意されていないようだが?」

「そうですね。ご自分でどうぞ」

所長さんの問い掛けに対して、
西園寺さんは一切の感情を見せずに即答していました。

「「「………。」」」

西園寺さんの一言で沈黙する室内。

所長さんは何も言わずに席を立って、自分でお茶を入れ始めています。

なんでしょうか?

この感じは?

色々と気になるのですが、
誰も気にしていないようですので聞いてはいけない気がしてしまいます。

あとでこっそり総魔さんに聞いてみようかな?

なんて思ったりもしたのですが。

ひとまず所長さんも席についたことで、
ようやく実験について話し合うことになりました。
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