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THE WORLD 作者:SEASONS

4月7日

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他の女と

《サイド:美袋翔子》

…で。

何が何だかよく分からない展開のまま、試合場Cー1に移動することになったわ。

私と龍馬は二人の試合の見学のために試合場まで様子を見に来たのよ。

近藤悠理ちゃんと武藤慎吾君。

二人の関係はイマイチ分からないけど。

だからって放置するのも気が引けるっていうだけの理由でついて来たの。

だけど、ね。

正直に言えば私の心の中は観戦どころの騒ぎじゃなかったわ。

だって…。

だってよ?

総魔が…。

総魔が他の女とどこかに行ったのよっ!?

その事実だけが、私の思考を埋め尽くしているの。

あああああああああ~~~~~~っ!!!!!!!!!!

今頃何処で何をしてるの!?

気になって仕方がないのよっ!!!!

うぅぅぅ…。

ああ…。

でもね?

こっそり様子を見に行きたいけど。

偵察や監視は二度としないって心に誓ったことを忘れるわけには行かないのよ。

自分自身の誓いを放棄してまで、総魔を追い掛けることは出来ないわ。

だから…。

だからねっ!!!

胸騒ぎが収まらないのっ!!!!!

そんな今日中にどうこうなんてありえないとは思うけど。

だからって気楽に放って置けるほど優奈ちゃんの存在は甘くはないのよ。

油断した瞬間に総魔を奪われかねないわ!

そんな恐怖と不安が心の中を渦巻いているのよ。

どうしたらいいのっ!?

思考が定まらない。

焦りが体中に広がってく。

あぁ…。

総魔ぁ。

早く帰って来て…。

なんて、全力で祈る私の願いが届くわけもなく。

一向に総魔が戻る気配はなかったわ。

…っていうか。

研究所に向かったのなら、移動時間だけでも足りないわね。

実験を考慮すれば確実に午前中は潰れてしまうはずよ。

うあぁ…。

総魔ぁ…。

目茶苦茶になる私の心。

なんだかもう…。

ため息さえでないわ。
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