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THE WORLD 作者:SEASONS

4月6日

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下手したら

《サイド:美袋翔子》

ふ~ん♪

ふふ~ん♪

屋上を離れたあとでね。

今は総魔に話しかけながら校舎の中を歩いてるところなのよ。

ただそれだけのことなのに。

楽しくて楽しくて、
ついついはしゃぎ過ぎちゃうのよね~。

だから。

どこに向かってるの?とか。

これからどうするの?なんて。

色々なことがどうでもよかったわ。

ただ総魔の側にいられればそれだけで私は幸せなの。

…って。

これってどうなのかな~?

こういうのを恋って言うのかな?

こんなふうに誰かと居たいって思えることってなかなかないわよね?

自分でもどうしてか分からないけれど。

どんどん総魔に惹き寄せられてる気がするのよね~。

まあ、そんな自分の心を恥ずかしく思うんだけど…。

だけどこの想いを止めることなんて出来ないわ。

さすがに直接、言葉にすることは出来ないけど。

それでもこの時間が長く続けば良いなって思うの。

…って言うか。

そんな乙女心が自分にもあったんだ?って。

嬉し恥ずかしく思いながら総魔と並んで歩いてる感じなのよ。

だから、かな?

普段見慣れているはずの廊下なのに、
一歩一歩が何故かすごく心地好く思えてしまうの。

自分で自分のことが面白くなるくらいにね。

総魔のことが好きなんだって実感してしまうのよ。

今まで誰かに告白されることはあっても、
自分から誰かを好きになったことなんてなかったのに。

そんな私が今は総魔のことだけで頭が一杯なのよ?

人って変われば変わるものよね~。

今ではどうすれば総魔が喜んでくれるのかな?とか。

どうすれば総魔の役に立てるのかな?とか。

どうすれば…なんて。

色んなことを考えちゃって頭の中が一杯になっていくの。

でもね?

それでもね。

この気持ちを悟られるのが恥ずかしいから、どうでも良い話を延々と続けちゃうのよ。

もちろん知って欲しいって思う気持ちはあるんだけどね。

だけど知られたあとのことを考えると恐怖を感じるのよ。

総魔がそんな簡単に付き合ってくれるとは思えないし。

どちらかと言えばフラれる確率の方が高い気がするのよね…。

興味ないなんて、そんなふうに言われちゃったら立ち直れないと思う。

それはもう絶対に奈落の底まで落ち込んで、自室に引きこもる自信があるわ。

下手したら餓死しちゃうんじゃないかな?って、思うくらいよ。

それくらい今の私は総魔のことが好きなの。

だから言えないと思うわ。

この気持ちはきっと伝わらないから。

今はまだ言えないのよ。

だけどね。

いつの日にか…。

総魔に好きって言ってもらいたいな~。

なんて。

また妄想が膨らんじゃうけど。

本気でそんなことを願いながら、
総魔と二人で並んで歩き続けているところなのよ。
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