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THE WORLD 作者:SEASONS

4月6日

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毎日、毎食

《サイド:美袋翔子》

午前8時23分。

現状を説明するなら総魔と一緒に食堂の席に着いて朝食の一時を過ごしてる途中よ。

総魔は相変わらず格安定食を食べてるわ。

私はついさっき沙織の家で朝食を食べたばかりだから全くお腹が空いてないんだけどね。

だけど何もないっていうのも気が引けるから、
ハーブティーだけ注文して総魔と向かい合って座ってるわ。

ただ、何もせずに待ってるだけっていうのは結構辛いのよ。

間が持たないというかなんていうか…。

せっかく総魔と一緒にいるのに話をしない時間がもったいないって思っちゃうのよね。

だから思い切って総魔に尋ねてみることにしたの。

まあ、まずは雑談からだけどね。

「ねえ、総魔。いつも同じ定食で飽きないの?」

内容は毎回違うけどね。

だけど毎日、毎食、格安定食なのよ?

私なら間違いなく飽きて嫌になる自信があるわ。

そんな私の些細な質問にも、
総魔はちゃんと手を止めてから答えてくれるのよ。

「気にしなければ気にならない」

まあ、ね。

相変わらずの端的な返事だと思うわ。

総魔らしい回答だとも思う。

でも、ね。

他にも選択肢があるわけだし。

たまには違うものを食べればいいのにって思うのよね~。

だけど言うだけ無駄でしょうね。

以前、総魔が言っていた言葉を思い出すからよ。

持ち合わせがないって言ってたわよね?

確かに格安定食は値段的にはかなり安いと思うわ。

今、私が手にしてるハーブティーとそれほど変わらないくらい安いのよ。

量的には他の定食とそれほど変わらないけどね。

一種類ごとのおかずの分量は明らかに少ないし。

本当に余りものの詰め合わせっていう感じなのよ。

だから安いのは認めるけれど、
何だか見ているだけで可哀相な気持ちになってきちゃうのよね~。

何か違う物を注文してきてあげようかな?

なんて、一瞬考えてみたけど、きっと総魔は喜ばないと思うわ。

そんなふうに施しを受ける事を総魔は望まないと思うのよ。

あくまでも私の予想でしかないけどね。

総魔は笑ってくれない気がするのよ。

それにね。

たぶんだけど。

もしもそうしてしまったら、二度と一緒に、って言ってもらえなくなる気がするの。

そんな予感があったわ。

だから今はそれ以上何も言えないし出来ないの。

ご飯を買ってあげるくらいなら、
お金を稼ぐ方法を考えた方がきっと総魔は喜んでくれるってね。

そんな気がするのよ。

何か私に出来ることがないかな~?

なんて。

そんな事を考えてる間に、総魔は食事を終えたみたいね。

お箸を置いていたわ。

「あれ?もういいの?」

「ああ。十分だ」

席を立つ総魔が食器を片付け始める。

その様子を見ていた私は慌ててハーブティーを飲み干してから総魔のあとを追って動き出したわ。

「どこに行くの?」

「幾つか調べたい事があるだけだが、ついて来るか?」

「行ってもいいの?」

戸惑う私に総魔がまた微笑んでくれる。

「ああ。問題ない」

「なら行くわ!」

即座に答えて、総魔と一緒に行動することにしたのよ。
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