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THE WORLD 作者:SEASONS

4月5日

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挙動不審

《サイド:天城総魔》

黒柳が驚き戸惑っている。

その態度から推測は正しかったのだと判断できた。

やはり黒柳達は結界の実験などではなくて、
魔力への干渉という実験を行っていたようだ。

『疑惑』が『確信』に変わったことで密かに微笑みを浮かべてしまう。

ここへ来た意味があったからだ。

これで実験に関わることができる。

そんな俺の考えなど分かるはずもない黒柳はなんとか状況を立て直そうと思考しているようだが、
出てきた言葉は苦し紛れのごまかしでしかなかった。

「いや…。一体…何の話だ?」

懸命に考えてもその程度の言葉しか思い浮かばなかったのだろうか?

西園寺つばめもそうだったが、
黒柳も嘘をつけない人間なのかもしれないな。

外見からはそうは思えないのだが、
現在の態度は明らかに不審だ。

とても研究所の所長が務まるような人物とは思えない。

「まだごまかせるつもりでいるのか?素直に諦めたらどうだ?」

「そう言われてもな…」

こちらの宣告によって逃げ道を失ってもまだ黒柳は懸命に言葉を探しているようだ。

とは言え。

どう考えたところでこの場を乗り切る手段は思い浮かばないだろう。

事実を否定するためにはそれ相応の根拠が必要になるからな。

知らない分からないで無理やり押し通すのも一つの手段だとは思うが、
それでは何も解決しないままだ。

俺の指摘を否定することさえできないことになる。

「………。」

上手い切り返し方が思い浮かばなかったのだろうか?

黒柳は黙り込んでしまった。

ここでもう一度攻めてみるか?

悩み続けている黒柳にもうひと押しすることにした。

「つまらない言い訳を聞くつもりはない。俺が言いたい事は一つだけだ」

俺の言葉に耳を傾ける黒柳は実験の停止を訴えられるのだと思っただろう。

だがその予想は次の瞬間に外れることになる。

「今回の実験に協力がしたい」

ただそれだけを告げた。
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