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THE WORLD 作者:SEASONS

4月4日

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迫る時間

《サイド:美袋翔子》

はあ、良かったぁ。

これで総魔と敵対する理由がなくなったからよ。

総魔と全力で戦って、
総魔という人物を知って、
総魔に救われた命だから。

これ以上、総魔に迷惑をかけるような事だけはしたくなかったの。

まあ、調査から手を引いたからといって、
私に出来ることがあるかどうかはわからないけどね。

だけど負い目を感じながら総魔に接する事はしたくなかったの。

次に会う時は正々堂々と会いたいって考えていたのよ。

そんな私の気持ちを何も知らない理事長は思いっきり頭を悩ませてるみたいだけど、
この気持ちは変えられないわ。

もちろん、理事長に対してちょっぴり少し申し訳ない気持ちはあるけどね。

それでも私は私の立場を守るよりも、総魔に恩返しがしたいって思ってるの。

何ができるかはわからないけど。

そもそも必要としてもらえるかどうかさえわからないけど。

それでも何かがしたいって思ったの。

だから私はみんなから離れることを選んだのよ。

(ごめんね、沙織。)

沙織には心配をかけさせてしまうと思う。

というか、すでにすごく不安にさせてる実感はあるけど…ね。

だけど離れていこうとする私を沙織は引き止めようとはしなかったわ。

ただそっと見守ってくれてるような、そんな感じに思えたのよ。

でも、どうなのかな?

沙織も総魔と話をしたんだよね?

その会話の内容を聞きたいと思うけれど、
ゆっくり話を聞く暇はないみたい。

こうしている間にも刻一刻と過ぎていく時間は止まらないから。

気が付けば、残り時間があとわずかに迫っていたわ。

「ねえ、沙織?」

呼び掛けてみると沙織の視線が自然と時計に向いた。

そして沙織の表情が再び緊張の色に染まってしまう。

「そろそろ行かないと…ね」

礼儀正しい沙織にしては珍しいことに、
理事長への挨拶もそこそこに理事長室を出て行ってしまったわ。

う~ん。

相当、緊張してるようね。

このまま沙織を一人にはさせられないし。

「私も行くわ!」

沙織の後ろ姿を見ていた私は、すぐにあとを追いかけることにしたわ。

その結果として。

急いで沙織のあとを追った私も理事長室を出たことで、
室内には理事長と真哉だけが残ったようね。

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