第3話
季節は秋。
一年生の時のお話
月下 遥は美人である。髪は腰まで延びてサラサラの綺麗な黒髪。 体もでるとこでて、ひっこむとこひっこんでようするにナイスバディなわけだ…。身長も170ぐらいで高い。
そんな容姿なら男子生徒の憧れの的だ。
「あ〜ぁ月下って綺麗だよなぁ〜」
「そうだなぁ〜ああいう彼女欲しいよな〜。」
「俺も〜」
「お前もかよ!!実は俺も(笑)」
「あいつの家に行って何処よ?」
「さぁ?まさかお前?」
「冗談だって」
「たしかあいつの家アパートじゃね?」
「マジ!?何処の?」
「ほら一年に古木っているだろ?」
「あいつの所よ。」
「へ〜(笑)しゃあさあいつ脅して月下の部屋の鍵貰ってよ」
「うわー(笑)お前鬼畜〜。」
「じゃあ、放課後古木の所行くぞ」
体育館の裏でたむろしている。奴ら
人それを不良と言う。
知らない人達だ。髪型や色が個性的な人達だか不良か…ん三年に不良グループがあるって言ってたな…。
『あぁ〜聞かなきゃよかった。今の話。』
体育の授業だった司はめんどくさそうに呟いた。
キーンコーンカーンコーン
「よう!!古木」
うわっ!?本気で来た。
『何ですか?』
警戒して聞く。いつの間にか教室に居るのは僕らだけになっていた。
「なぁ月下って綺麗だよなぁ」
『はぁ』
「俺達みんな月下好きなんだよね。」
『告白なら本人の前でお願いします。』
「単刀直入に言う。月下の部屋の鍵よこせ!大家なら持ってんだろ?代えの鍵」うわー何考えてんのこの人達。馬鹿?
『………いやです。』
「へぇ〜(笑)逆らうの?」
『はい。当然です。』
「あぁ〜友好的にしたいのになぁ」
『誰が手を貸すかよ(笑)』
「あん?てめぇぶっ殺す!!」
「なめてんのか?こっちは何人いると思ってんの?(笑)」
ふーっ。深呼吸、落ち着かせる。否、感情を冷酷にする。
「うらぁぁぁー」
不良(A)がパンチを繰り出す。遅い…
かわしてその腕を掴み背負い投げの要領で投げ強く床にたたき付ける 。
「がっ…」気絶したか…。
『どうした?殺すんだろ?』
他にまだ五人いる。「五月蝿い。黙れ!!」
蹴りが来る。
簡単に回避する。軸足を払って大外狩りのように叩きつける。
「ぐっ…。」
気絶。
何人かは気絶。後は痛みでうずくまる奴などそして、あとはリーダー格の男奴だけだ。
「クッソォォ!!」
懐からナイフを取り出す。『そんなもので僕を殺すのか?』
「本気でぶっ殺す!!」
ナイフを構える。頭が熱くなってるなこいつ…。
ブンッ ブンッ
単純な切り付け。しかし振るのには慣れているのか素早い!!一撃目は油断して少し切られる。二撃目は軌道を読んで簡単に回避。
ヒュン
突きを横にかわしその腕を捻り関節をきめる。
「痛っ!!」
同時に握っていたナイフも落ちる。そして………
「何をやっている!!!」
体育教師が怒鳴り声をあげ教室に入って来て僕らを引き離した。騒ぎを聞き付け他の残っていた生徒も見に来る。
「どういうことだ?古木!!貴様がやったのか!!」『はぁ…まぁ…。』
めんどくさいから曖昧に
答える。
「そうなんですよ先生。いきなりこいつが……」
リーダー格の男が言う。自分達は無実でいきなり襲われた。と言い出した。
『なっ…』
「酷いんすよ?生意気だって言って殴りかかって…。」
「そうなんすよ?」
回復したのか他の奴らも媚びた笑いで言う。
「とりあえず。職員室に来い。」
「分かりました。」
『……』
(ちっこいつら…)
奴らの気が向こうに(体育教師)いった瞬間あいつの落としたナイフをハンカチで包み拾い懐に隠す。
かくして職員室に連行され…。僕らは床に正座させられる。
「どういうことなんだ?」緊急で教師を集めたらしい…。みんなこっちを見てる
「こいつがいきなり殴りかかって来て…。」
「そうなんすよ…。酷くないですか?」
「どうなんだ?古木。」
『………。』
おいおい自分は無実ってか笑いが込み上げてくる。
「何笑ってんだ!!古木!!」
ガスッ
殴られる。投げてもよかったが教師を投げて退学になりたくないので我慢する。『痛てて…。いやくだらないなぁ…と思って。』
「んだと?」
「ぶっ殺すぞ!!」
『だいたい殴られたのは誰?何処?』
「えっと…」
『いきなり躓く。嘘つくならあんたら団結しなよ(笑)』
「混乱してるだけだ…。」『あとなんで僕のクラスで喧嘩したのかな?襲うなら廊下とか。あんたらの教室だろ?』
「うっそれは……。」
『そしてこれ…』
ナイフを出す
『こんなもん使ってる時点で駄目だな(笑)信用ないよ。』
「それは俺達じゃねぇ。無実だ!」
ちっまだ言い逃れるのか……なら
カチッ
『………いやです。』
「へぇ〜(笑)逆らうの?」
『はい。当然です。』
「あぁ〜友好的にしたいのになぁ」
カチッ
「それは……。」
『ボイスレコーダー。いやぁ文明の進歩って素晴らしいなぁ。もう少し前のも……』
「くそっ俺達が悪かった」いきなり罪を認める彼等。
向こうが仲間になれって誘いを断ったからこうなった。ということになった
結局罪は向こうにあるが暴力を振るうのが駄目だったのか一週間謹慎になった。ボイスレコーダーは証拠品として没収。
そして解放される僕ら。
あいつらも出ていく。その前に
『おい』
彼等に声をかける
『次は無いぞ?分かってるよな?』
「ひっ!?」
これでいいだろう。
こつん。軽いげんこつを喰らう
「こら。不良学生。」
「ふふ大変だったね」
月下先生と保健医の田辺 (たなべ)いずみ先生だ
おっとりして優しい女性。髪は後ろに纏めている長さは肩より長いぐらい。
『まぁ…暴力を振るったからしかたないですね。』
「まったく君は……?!」
いきなり近づく月下先生。学生服をとりYシャツにさせられる僕。そこには血が滲んでいた。
「これどうした?」
『えっと切られた?』
「なんで疑問たんだ君は…いずみ、こいつ保健室で治療してやれ」
「うんわかったわ。行くわよ司君。」
職員室に一人になる私。
「まったく…司は…」
一人つぶやく私だった。
『染みるぅ。痛いよぉ。やめてぇぇっ』
「司君?女の子みたいな声辞めて…。キモイよ?」
『酷っ!!』
「だけどよく遥ちゃん気付いたね。愛の力?」
『いや。ただ学ランが切れてるのに気付いただけだと思います。』
「へぇ〜分かりあってるのね。」
『いえ。他の先生が気付かないだけです。』
「そう?」
『そうですよ。』
「あーあと。遥ちゃん来るまで待ってて」
『へ?なんでです?』
「いゃあ…その……本当は保護者に来てもらうんだけど…」
『あぁ、はい分かりました。』
「その…」
『気にしないで下さい。』笑顔で言う。
「うん。ありがとう。じゃあ先に帰るね。」
『あっはい。さようなら』
「ばいば〜い」
一人になりすることがない僕。
『んー何すっかな〜』
しまった遅くなった。早く保健室いかないと…。
ガラガラ、電気が着いてなく暗い。
「司?」
『んっ………ZZz』
「寝てるのか」
司は机で寝ていた。ベッド使えばいいのに…
『ヘックション!!……ZZz』
Yシャツたげならさむいだろうと思い学ランに手をかける
ゴトッ
「ん?これはボイスレコーダーさっきのやつじゃな
ピッ
落としたせいかスイッチが入ってしまったようだ
「よう!!古木」
『何ですか?』
ピッ
そうか…司は私のせいで…。
「ごめん。司。」
『気にしないで下さい。』
「っ!?起きてたのか?」『いや。それ落とした音で…』
「そうか…。なぁコレなんで証拠に使わなかった?」『えーと。黙秘権を……』
「駄目。」
『えーとアレでだめなら使おうかなっと……先生に迷惑かかると思って…。』
「バカッ…」
ギュッ
先生に抱きしめられる僕。何が起きたか理解する顔が赤くなるのが分かる。
「お前は何でも一人で抱えようとする…たまには私や周りの奴に頼れ。迷惑かけたっていいんだ。」
『はい。ごめんなさい。』
「あと…そっ、それとだな…わっ、私の為に体をはってくれて…ありがとう。」
耳元囁かれる。多分先生の顔も真っ赤だろう…。
体を離す僕ら。先生は顔を真っ赤にさせ俯いている。『かっ帰りましょう?』
「ああ。」
たいした会話も無く家につく
『また来週〜(笑)』「あぁ」
互いに家につくが、まだドキドキしている二人だった。
一週間たって学校へ行くと不良達は退学していた…。そして、自分には『気に入らないと誰であろうと、ボコボコにする』という危険な称号を頂いた。(新聞部の新聞の見出しより)
それ以降人付き合いは余りしなくなった。 |