兄と妹えぶりでい(6/13)PDFで表示縦書き表示RDF


本日珍しく兄攻勢
兄と妹えぶりでい
作:七色



キッチンブレイク


「妹よ」

「・・・・・」

「妹よ」

「・・・・・・」

「妹よ」

「・・・・・五月蝿い。仕方なかったのだ」

「何故なのだ?お前は一体どういうアクロバティックな調理法を行った?
何故フライパンがねじ切れた上にお玉と融合しているのだ?」

「・・・・仕方ないのだ」

「仕方ないわけないだろうが。これはアルミ等とは違うのだぞ?
鉄製だ鉄製。アルミならまだ望みが・・・・ないか。
ともかくどう考えたらねじ切れるのか是非ともご解説願おう」

「半重力装置が暴走した・・・・。
一定空間における重力があらぬ方向に拡散、収束してしまったのだ。
重力などは反発しあってるからこそこの程度の重みしか感じないが、
ある一定方向に向かうと約1トンの力を持つことができるのだ。
つまりフライパンの中心を基点とした重力が各方向に収束、拡散した際に、
集まってしまった力がフライパンの強度を凌駕したのではないかと思う」

「突っ込みどころが多すぎて参るのだが」

「何故だ」

「まず常識から教えなければならないのかと頭が痛いが、
取り合えず何故反重力装置なんて代物がうちに置いてあるのだ」

「作った。空を飛ぶのは人類のロマンだ」

「何故飛行機を使わない」

「風を感じたいのだ」

「暴走族にでも入って来い」

「空を飛びながら風を感じたいのだ」

「崖から飛び降りろ」

「兄よ。今日は妙に辛口だな。何か嫌なことでもあったか?」

「強いていうなら妹がキッチンで化学実験を行った事があるが?」

「仕方なかったと言っているだろう。
ガスコンロが点かなかったのだ」

「何故着火という原始人でも出来ることに反重力装置なんてもの持ち出した」

「うむ、コレはな起動時に莫大な量のエネルギーを必要とする。
そのエネルギーの生成する時にかなりの熱量を放出するのだ。
だからそれでフライパンを熱してだな」

「ちなみにその熱量は」

「約6000度」

「太陽の表面並みの熱でなにがしたいのだ。
地球上でそのレベルの熱量を使う料理は存在しない」

「馬鹿な」

「何故真面目に驚く。お前こそ馬鹿な」

「私は人類の文明レベルの低さに愕然とした。
そして兄の台所一つで切れる底の浅さに驚愕した」

「台所を崩壊させて切れない主婦を探して来い。
妹よ。貴様反省していないようだな?」

「諦めろ。運命さだめだ」

「お前、今年お小遣いなし。今週晩飯抜き。カップ麺は処分」

「貴様悪魔か」

「ならばお前は破壊神か」

「どちらかというと聖母だ」

「寝言は寝て言え。それとも俺が寝かしつけてやろうか?
無論次の朝を迎えさせてやる自信はないし保障もせんがな」

「・・・・猫、撤退だ。今日の兄はマジギレしている」

「待て、せめてこの惨状をどうにかしていけ」

「・・・・・撤退だ」


「・・・・・・晩飯抜き2週間だな」


妹のスペックがどんどん上がっていく・・・。
このままではいかん・・・。
もともとコレには生活観と現実感を混ぜるのがコンセプトだったはずだ。
落ち着くんだ俺。素数でも数えてろ。
よし、今度か自重しよう。


でも、今回はネタが詰まったので・・・・勘弁だなぁ・・・。











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