らぶれたぁ?
「兄よ。私宛にラブレターが届いたのだが」
「馬鹿を言うな。お前に出す物好き・・・
否、怖いもの知らずがこの世間の何処に居ようか」
「兄よ」
「何だ妹」
「僻むな」
「・・・・僻んでない」
「兄よ。何故そこまで分かり易いのに誤魔化そうとする。
全然誤魔化せてないぞ。まさか自覚がないのか?」
「喧しいわ。というか貴様は歯に衣着せるという事を知らんのか」
「あぁ、自覚はあったのか。私は安心したぞ兄よ。
実に残念ながら戸籍上はどうしても貴様は私の兄なのだ。
大変ムカつくのだがお前が私の兄であることは事実なのだ。
その兄がまさか最近流行りの鈍感主人公キャラでなくて私はホっとした。
ああいったキャラは鈍感を補う天然のステータスがあってこそだ。
意識も出来ない無意識もできないでは兄はまるで蛆虫だからな」
「どうもお前の主観に偏ったモノを感じるのだが」
「馬鹿な。今時コレくらいは普通だろうに。
まぁ、兄は前時代の遺物だからそう感じるのだろうよ」
「失敬な。そこまで流行に疎くないわ」
「愚かな。ならば最近の流行語を言ってみろ」
「・・・・」
「ふん、見るがいい。鏡で己の間抜け面を見るがいい」
「ええい。喧しいわ。ならばお前こそ鏡で自分の目を見るがいい」
「おぉ、まるで黒水晶の様に澄んでいるな」
「妹よ。眼科行くか?
お前はドブ川の水と水晶の見分けがつかないのか?」
「それは暗に私の目が濁りまくっていると取っていいのか?
OKだブラザー。今生に残す言葉はあるか?その首今日こそ落としてやる」
「一日中パソコンでMMOをやり漁っている貴様の目が綺麗だと?
少なくても充血して血走ってる眼を綺麗と称する人間を見たことはない。
そしてまた刃物か。そして次は西洋刀か。またか?また作ったのか?」
「あぁ、通販で安く売っていた」
「何処だ。何処の通販会社だ。どう見ても違法だろうが」
「安心するがい兄よ。刃の潰したレプリカを私が研いだだけだ」
「何だ?それは何に安心すればいいんだ?」
「ん?刃が鈍らじゃないかと不安がっていたのではないのか?」
「は?何故俺が刃の切れ味に不安を覚えねばならぬ」
「何故って一撃でスッパリ逝った方が痛くないぞ?」
「・・・・俺は今兄弟間に凄まじい認識の食い違いと溝を感じた」
「・・・・時に兄よ。話は戻ってこのラブレターなのだが、
手紙と一緒に中に妙な白い粉がパック詰めされている小包が届いたのだが」
「また強引な話題展開の仕方だがそれは捨てて来い。
それラブレター違う。絶対違う」
「馬鹿な。手紙にはDearと有ったぞ。
実も知らぬ人間に『親愛なる』だぞ。ラブレターだろ」
「言語文化の違いと常識を知れ。そして頼むから早く捨てて来い」 |