アンラッキースター　ウィズ　バニーガール

　叶えねばならない願いがあった――
　
　矢場大星の妹である穂月は小さい頃から病気がちで、学校にもちゃんと通えないほどだった。そんな穂月も中学三年生となり、高校受験を間近に控えている。
　
　そんな元旦のこと。
　大星は初詣にて、妹の健康と受験成功を神に願う。
　そして、それはその後に引いたおみくじによって、一つの道が示された。

　『叶えよ』

　自らの手で願いを叶えよという、神様からのお告げだったのかもしれない。
　が、その矢先、大星は事故に遭ってしまい、穂月はそれを目撃して体調を崩してしまう。
　そんな中、卯上神社の巫女である佐兎山祈里から告げられたのは、穂月が『不幸の星』という天から見放された存在だという事実だった。