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0から始める小説の書き方徹底講座! 作者:N.M.ぺんくらぶ

技術論

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ツマンネ病にかかったら

 メッセージ機能でご質問を頂いたので、今回はそれにお答えする形で記事にさせて頂きました。ご相談の内容を意訳したうえで、以下に引用させて頂きます。

>書いた小説の修正作業や見直しをしてみると、段々自分に自信がもてなくなり、
>「小説家になろう」にアップロードする価値が無いように思えて仕方ありません。
>こんなとき、小説をアップロードするための自信をつけるにはどうすればいいですか?

 それでは、Mがご質問に答えさせて頂きます。
 自信をつけるためのアドバイスということですが、逆に考えてみませんか?
 もし自信に満ち溢れている作者がいるとしたら、それはどういう人物でしょう。

 自分が書いた小説に絶対の自信がある。では、その自信はどこから来るのか。
 自信とは「その小説が面白い」「正しい」という確信の度合いのことなので、その作者は、自分の小説が面白いという確信を強く持っている人だと思います。
 しかしどこまで突き詰めてもそれは自分の評価であり、他人の評価ではありません。「自信はあるけどつまらない小説」になっている可能性は常に残り、自分が面白いと確信しているせいで、本当に面白い方向に軌道修正できない原因にもなります。
 時には自信を持って「自分の面白い」を貫くことも必要ですが、作者が自信やこだわりを持ちすぎていることは作品の柔軟性を損なうので、作者が天才もでない限り、自分の作品に対する自信はそこそこに抑えておかなければいけません。

 ここで閑話休題。
 先ほど「他人の評価でなく自己評価だ」と書きましたが、もちろん他人が自信をくれる場合もあります。
 小説を他の誰かに読ませるためのエンターテイメントとして位置付けるならば、小説が面白いか面白くないかは読者さんが決めることなので、より多くのファンの方がついてくれた事実は、作品が面白いことを裏付けるデータになります。
 それは商業作家なら本の売上と好意的な感想の数のことであり、「小説家になろう」であれば感想の数や内容、閲覧数などがそれにあたるでしょう。
※細かい話をすると作品の面白さと「売上・人気」は絶対的な相関関係がない(売れなくても人気がなくても面白い作品は数多く存在する)のですが、少なくとも多くの方に喜んでもらえる作品を書けていることの証明にはなるので、その意味で正しい小説を書けていることは間違いありません。大なり小なり、作者の自信に繋がるはずです。


 では、自分で持てる自信が皆無で、かつ感想もお気に入り登録ももらえない作品はどうすればいいのか。
 前置きさせていただきたいのですが、感想やお気に入り登録が少ないこと自体を、自信を失う理由にしてはいけません。作品の人気や閲覧数の増加には「どこどこの掲示板で話題になった」「エッセイジャンルのランキングに長いこと載っけてもらっている」などなど、作品の内容以外の要素が強く影響してきます。
 もちろん人気の出る作品には人気の出るなりの理由があるものですが、人気が出なかった作品にも、一歩間違えばブレイクする可能性を秘めている作品や、読者層の違う場所に出せば高評価を受ける作品も多くあります。ぶっちゃけその方が多いくらいです。

 他者からの反応がなく、自分で自信が持てない作品への、自信の持ち方について。
 ご相談をくださった方は「自分の小説を見直している際に自信がなくなる」とのことですが、これは割と当たり前のことだったりします。
 物書き業界的には「ツマンネ病」と呼ばれることもあるこの症状は、起承転結のすべてを把握している作者が、短期間に同じ小説を何度も読むことがストレスになり、その作品の盛り上がる場面で盛り上がれず、面白い台詞の応酬にも笑えない、という状態に陥った際に78%強の確率で発症します。
 治療法はしばらくその作品を読まない『冷却期間』を設け、別の事を考えて遊ぶことです――が、冷却期間をおいても、やっぱりつまらない作品に思えてしまうことも不幸ですが、あります。
 そこまでやって、どうしても自分に自信が持てない場合は、もう諦めてください。

 …………!?

 はい、諦めてください。
 書くのを諦めろと言っているのではなくて、自信を持つのを諦めてください。
 もしあなたがまだ、それほど多くの小説を書いてはおられない時期でしたら、その段階で自信を持ってしまうことは、天才でなければおそらく逆に危険です。自分の小説が技術的な基礎を修めていないという自覚があるのであれば、自信のないままに書き続けて技術を身に着けるしかありません。
 そして基本的な記述を身に着けたあとでも、まだ自信がないというケースは往々にしてあります。アイデアに独創性がないのではないか。キャラが可愛くないのではないか。自分はどこか間違っているのではないか。そういった疑問を持ち続けるのは〝芸〟を追及する人間にとって必要な葛藤であると、私は思っています。
 たぶん、自分で満足したら終わり。そこで筆が止まってしまうのではないでしょうか?

 というわけで、自信が無いのは皆同じなので、どうか自信を持ってください――! いつか今より上手くなったら。面白くなったらもう少し自信が持てるかもしれない。多くの人から好評を頂けて、自信に繋がるかもしれない。
 それでいいじゃありませんか!
 そのために必要だったら、自信のない小説を書き上げることにもアップロードすることにも、価値はあると私は思います! M
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