挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
竜騎士から始める国造り 作者:いぬのふぐり

西方領域攻防編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

50/174

決闘前 学校にて

今回は、ちょっと短いです……。(いっつも短いってのはなしだぜ!)
 井戸水で軽く色粉を落としてから学校の寮へ戻り、自室で普段着用している飛行服ではなく軽装鎧を付けているとドアをノックされた。

「どうぞ」
「失礼する」

 そう言って入ってきたのは、アバスだった。珍しい事もあるもんだ、とアバスを見ていると、その視線に気づいたのか、ややバツの悪そうな顔になった。

「ミシュベルに頼まれて様子を見に来たんだ」
「何だそれ?」
「俺にも分からん。俺はミシュベルに「ロベール様が何か思いつめているようでしたので、ちょっと聞いてきなさい」と言われただけだからな。でも、その姿を見れば何かはあったようだな」

 俺は男子寮に住んでいて、ミシュベルは女子寮だ。その間には警備兵が立っており男女の行き来する事が出来ないので、ミシュベルはアバスに頼んだのだろう。
 初めは何を言っているのか分からなかったアバスだったが、軽装であっても有事以外で実技訓練でなければ着ることの無い鎧を着ようとしている事から、何かを感じ取ったのだろう。

「何があったか聞いても良いか?」
「俺のそば仕えをしていたメイドのミナは知っているな? あいつが、勘違い騎士野郎に無理やり連れて行かれた」
「その騎士は正気か?」

 侯爵の息子のメイドを連れて行くなど、正気であれば絶対にしない。だからこそ、アバスにはその騎士の正気具合が分からなかった。
 ただ、今の会話の中には俺の悪意も入っている。俺はミナの弟で奴隷と偽っていたので、アバスが言うような正気云々とは少し違う立ち位置だ。

「ミナを譲る気が無ければ、その騎士と一騎打ちしなければいけないらしいからな。一応、こちら(・・・)が騎馬騎士ではない事は伝えたが、それでも相手は大丈夫と言った。だから、俺は竜騎士(ドラグーン)として騎馬騎士の一騎打ちに挑む」

 何を考えているんだ、と騎馬騎士を兄に持つアバスは相手の意図を必死に読み取ろうとしていた。だが、それも無駄な事だ。あの現場に居ない限り、絶対に答えは見つからないと言っても良い。

「決闘場所は?」
「何だっけな……。キリ――キリ何とか訓練場とか言っていた」
「キリッカ第三訓練場か。町はずれにある、訓練場とは言っているが実質ただの原っぱだ」
「マジかよ。目印になる物は?」
「町の東にあるから、低空で飛んでいれば騎馬騎士たちが目印になるはずだけど……」

 あぁ、確かに。そんな原っぱに騎馬騎士が居れば目立つだろう。それに、あいつの事だから、お仲間をたくさん連れてきている可能性がある。
 アバスはアゴに手を当てて数秒考えると、顔を上げた。

「5分くれ。みんなを集めてくる」
「みんな?」
「騎馬騎士が何を考えているか分からない以上、一人で行くのは危険すぎる。数では劣るが、個々の力は俺達の方が数段も上だ」
「学校に煩く言われるぞ?」
「俺達は、まだ候補生だからな。それに、義はこちらにある」
「ならいいけど。まぁ、後々の被害を少なくするためにも、集めた奴らは後ろで見ているくらいに留めておいてくれ」
「分かった。じゃあ、竜騎場でな」

 入学したてだった時分はボッチだったが、良い友人ができたもんだ。それに、思い上がりなんかではなく、俺と一緒に来てくれるクラスメイトもかなりいるはずだ。
 夏前はちょいちょい避けられていた主人公ですが、今はけっこう仲良くやっています。
 やはり、農作物の収穫量向上計画を聞いてから、避けるよりも近づいた方が良いと思ったのでしょう(いや! きっと本当の友達もいるはず!)
 その中で、男で一番仲が良くなっているのがアバス君です。なかなか男前ですw

8月28日 誤字修正しました。
cont_access.php?citi_cont_id=84031287&si
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ