挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
手紙 作者:Pー龍
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

42/53

距離感

 先日、ママとおじさんがついに結婚しました。といっても、教会でドレスを着て結婚式を挙げたり、結婚式場で披露宴を開いたりはしていません。ママは相変わらず今でも入院中です。ママとおじさんの2人がサインした書類を一枚、お役所に届けてそれで2人は正式に籍を入れ結婚したことになったのだと聞きました。その日のお昼はママには申し訳なかったのだけれど、浮かれたおじさんの奢りでフレンチレストランにおばあちゃんと私、おじさんの3人で出掛けて食事をしました。ママにはレストランの人におじさんが無理を言ってお土産を持って帰ってました。せっかくのご馳走なのにママはあまり食べられなくて、残りは私が美味しく頂きました。おじさんはママが回復して退院したら盛大に披露宴をやるつもりだと言っていましたが、それを聞いてママは恥ずかしがって断固拒否していました。私はママのウェディングドレス姿を見てみたいのでおじさんの計画に賛成しています。2人の写真はもちろん私が撮ります。

 ところで、病院でのあの一件以来、おじさんと私の距離感はほんのちょっとだけ微妙です。考えすぎなのかな? おじさんの帰ってくる時間はまた遅くなってしまいました。夕食を一緒に食べることは無くなり、おじさんと顔を合わせるのは、一緒に走っているときと私の勉強を見てくれている午前中の少しの時間だけ。この頃はママの病院でもすれ違いが多くて、おじさんの顔をあまり見ていません。もともと忙しい仕事を抱えていた人なので私が気にするようなことでもないのかもしれないけど、ちょっとだけ気まずいのです。今も朝は私と一緒に走ってくれているんだけど、ランニング中の会話なんて天気の話くらいしかなくなってしまいました。そう言えば勉強の時間にもあまり余計な話はしていないかもしれません。
 ママに相談するのも違うような気がしたので、おばあちゃんにおじさんと最近微妙なことを相談してみました。おばあちゃんは朝の勉強時間におじさんとしっかり話をするといいと思うよって言ってくれました。おじさんと何の話をすればいいのかわからないって言ったら、趣味やマンガ、アニメの話でも何でもいいんだって、おばあちゃんは言いました。ほんとにそんな簡単なことでいいの?
 明日の朝の勉強時間、余裕がありそうなのでおじさんとのお話に充ててみようかと思います。話題はカメラのこと? それともママが楽しみにしているアニメ映画の話にしようかな。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ