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手紙 作者:Pー龍
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衝撃

「1か月前になるわ。病院のお医者さんがお母さんと私に大事なお話があるからって、診察室へ呼び出されたの。これでも前々からおおよその覚悟はしていたのよ。もともとは入院生活が始まる時に頭に腫瘍があるって言われてたの。手術で取り除けるようなところに出来てくれてたんならまだ良かったんだけど、それも厳しいようだったのよね。放射線当てたり、薬飲んだりで様子を見ようってことになって、最近までそれが続いてたの。仕事復帰はもう無理なんだろうな、くらいには感じていたわ。将来、陽夏がカメラマンとして一人前になる姿を見られるくらいまで頑張って生きていられたら、それで充分だと思ってたの。でも最近タツくんに会ってからはずいぶんと体調回復してたのよ。もしかしたら治療の効果が出て来てるのかもしれないって、ぬか喜びしてたところへ最新の検査結果が出たの。――――かなり悪化してたわ。」
「・・・そうか・・・」
「うん。3か月から半年、お医者さんが言うにはね、それだけが私に残された時間なんだって。」
「・・・・・・」
「お母さんとも相談してみたんだけど、タツくんにはこのことを知らせておいた方がいいかなって。お母さんにお願いしてみたんだけど、自分の口から言えって逃げられちゃった。」
「陽夏ちゃんはこのことについて知らないんだよな。」
「うん。陽夏には受験前に余計な心配なんてかけたくないし。そうじゃなくても、こんなこと・・・どうやって・・・教えられないわ。」
「俺も陽夏ちゃんには黙っとくよ。」
「タツくんにはこれまで以上に、これからもっともっと迷惑掛けちゃうことになると思うんだ。でもタツくんにはできれば最後まで私のそばにいて欲しい。いいえ、もちろんこれは私のわがままよ。タツくんは私のことなんて気にせず、好きにすればいいの。今更だけど、私もタツくんのことがずっと大好きでした。今でも大好き。もっと早く言えてれば良かったのに、こんなに遅くなってしまってゴメンナサイ。ずっとこのまま言わずにおこうかどうしようかとすごく悩んじゃったんだけど、コレきちんと言っておきたかったのよね。あー、すっきりした。これで満足したわ。タツくん、私いまどんな顔してる?」
「周到に仕掛けた悪戯が成功して満足してるって顔してるよ。」
「えへへッ。タツくんの顔は――――いまどんな心境なのかわからないなぁ。」
「いろいろとびっくりさせられることだらけで困惑しているところさ。」
どうにか最初の鬱展開を乗り越えられました。今度は月曜が山です。
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