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手紙 作者:Pー龍
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礼状

 病院から帰ってきた私は、映画のチケットをくれた親切なおじさんに手紙を書きました。

 先日は自転車のパンクを修理していただいてありがとうございました。あの時の私は、本当に困っていたのでとても助かりました。実は最初、知らないおじさんに突然声を掛けられて焦っていた私は、大声を上げて逃げ出してしまおうかと考えていました。ごめんなさい。あの後、ママにおじさんのことを話したらよくお礼をしておくようにと言われました。なのでこうして手紙を書きます。
 あの日、私は初めての日帰り撮影旅行の帰りでちょっと浮かれていたのかもしれません。私はいい写真が撮れたと思っていましたけど、ママに見せたらたくさんの課題を指摘されてしまいました。思えば自転車のパンクも私の不注意が原因だったんだと思います。あの時撮らせていただいた写真を同封します。この写真、私には結構いい写真だと思うんですけど、ママに言わせると画角をもっと下から上に向けるべきなのだそうです。手元だけを広角で狙っても良かったんじゃないかとも言われました。確かにママの言うとおり、全体とポイントをセットで撮るとよかったんだろうなと思う次第です。できそこないの私の写真ではありますが、これがいまの私の実力です。
 あの日おじさんに頂いた映画のチケットですが、さっそく今日映画館へ見に行ってきました。とても面白かったです。ロボットがよくありがちな人型ロボットじゃなくて新鮮でした。不思議な感じがするのに全然不自然じゃなくて、こういうのもありだと思いました。映像も好きです。シーンによって使い分けられていた空の色がとても印象的でした。物語の流れも面白かったです。14歳の私にはあれくらいのお話がグッときました。ただ、最後に主人公が別の女の子とくっついちゃうのは、あれだけはちょっとだけ許せなくて嫌な感じでした。でも全体としては満足しています。本当はママと一緒に見に行きたかったんですが、残念なことに私のママはいま入院中です。この映画の続編が上映される頃には一緒に行こうねと話をしました。ママはアニメが大好きなのです。映画はとても面白かったとおじさんの友達によろしくお伝えください。続編を楽しみにしています。
                              〇年〇月〇日
                               白田 陽夏
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