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手紙 作者:Pー龍
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撮影報告

 おばあちゃんと一緒にお昼ご飯を食べた後は、ママの病室に昨日するはずだった撮影旅行の報告のため出掛けます。その前にちょっとだけ今回頑張ってくれた自転車を磨きました。昨日は長い時間お疲れ様でした。これからもどうかよろしく。できればあまりパンクはしない方向でお願いします。

 ママは私のスマホメモのことを褒めてくれました。わからないところは一度自分で調べてみるようにとのこと。ママには思うところがあるようでしたけど、教えてはくれません。
 私の撮影した風景写真は全般的にお気に召さなかったようです。低評価が続きました。(『30点、12点、31点、1点・・・』)
 人物写真はそれなりに高評価(60点(漁師のおじさんたち)が1つありました)だったんですが、技術面の課題をいくつも指摘されてしまいました。焦点合わせや画角、構図を意識すること、フラッシュの当て方、光量の加減、この辺りは専門書を読んで勉強しましょう。ママの部屋にあるんだそうです。小物の使い方も考えなきゃいけないそうです。ママ曰く、高評価の理由は90%モデルのおかげ。
 ただ、モデルを引き寄せたり選んだりする勘については褒めてくれました。さらに、高いお金を払えば一流モデルは雇えるけどそのモデルからいい笑顔を引き出すのはカメラマンの腕にかかってるんだとか。この点も褒めてくれました。表面的な技術を越えたところにあるんだそうです。ママは私が若い女の子だからみんないい反応を返してくれてるだけで、これがむさいおじさんだったらこうはいかないと言ってました。なるほど納得です。つまりは女を磨けと言うことでしょうか? どうやら違うようです。・・・難しいなぁ。大事なのは人柄なんだそうですよ。パッと見で被写体に警戒されない容姿であることは前提として必要なんだけど、お話をして誰とでも仲良くなれる能力が必要なんだって。ママは私に人物写真をもっと撮るように勧めてくれました。
 私はママみたいに風景写真が撮りたいんですけど・・・当回しに風景写真は向いていないと言われているような気がします。今に見ていてください。きっとママを後悔させてあげます。
 そういえば、昨日のおじさんが『ママによろしく』って言ってましたかね。

「ママ、このおじさんがママによろしく、だってさ。」
「誰? ママこの人知らないんだけど。」
「通りすがりのおじさん。私が自転車パンクして困ってたら助けてくれたの。映画作ってる人なんだって。名刺貰っちゃった。」
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