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手紙 作者:Pー龍
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アクシデンツ発生

 充分に休憩をとった私は、また自転車に乗って走りだします。残る距離はたぶん20キロちょっと。道路標識がそう言っています。
 風は追い風になっていたので少しだけペダルを漕ぐのが楽になってきました。これならママの病院に寄ってから帰れそうです。体力の余裕は充分にありそうな気がします。そんな気がするだけでしょうかね?

 走り出してから少ししたところで、車同士の事故現場に居会わせてしまいました。お巡りさんが交通整理をしています。もう1人のお巡りさんが別のおじさんたちから話を聞いています。おじさんたちは、当事者の方たちでしょうか。路肩に寄せられた車は事故を起こした車なのだろうと思われます。2台ともぶつかった跡がありました。事故そのものはたいしたことないようです。さすがにここでコンデジを取り出して撮影するのは遠慮しました。私は事件カメラマンには向いてないんだろうなぁ。事故を起こした車のライトの破片が道路上散らばっていたので、それをできるだけ避けるようにして自転車を走らせました。
 その事故現場を走りすぎてからだいたい10分くらい経った頃、どうも自転車の調子がおかしいなと気付きました。風は相変わらず追い風なんですけど、やたらとペダルが重いんです。なんだろうなと立ちどまってみるとタイヤの空気が少なくなっているような気がします。まぁいいやと思ってペダルを漕ぎ続けていたら、自転車がガタンガタンし始めました。あぁ、やっちゃいました。これはアレです。さっき自転車屋さんあったのになぁ。この状態で自転車突いて歩いていくと30分くらいはかかっちゃいます。ここに至って進行方向の反対に向けて30分進むだけの決断ができるほど、私は大人ではありませんでした。
 そのうち別の自転車屋さんが見つかることを強く信じて進行方向に向けて自転車を突きながら歩くことにしました。残り15キロくらいかな。私には果てしなく遠い道のりです。背負っていたデイバッグは自転車の前かごに入れました。脚も肩も腕もとっくに悲鳴を上げていて筋肉痛です。そろそろあきらめておばあちゃんが言っていたようにタクシーに乗るべきなんだろうな。

 バス停があったので、またまた休憩しました。ベンチに座ると余計に筋肉痛が、まるで津波のように押し寄せてきます。いま私は絶対写真に写ってはダメな顔をしています。

 ⑭車の事故現場では自転車は降りて突いて歩く
 ⑮疲れているときには被写体にならない⇒撮るのも控えよう
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