挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
手紙 作者:Pー龍
13/53

撮影旅行①

 自転車のペダルを漕ぐのは小学校以来、実に2年ぶりのことでした。あれから身長もずいぶんと伸びたし、あの頃乗っていた自転車とママの自転車では全然違うしで、最初は少しバランスが取りづらくてフラフラしてしまいましたが、大事なカメラがあるのでこけるわけにはいきません。そりゃもう必死です。国道に出るころには、それでもどうにか慣れてきました。

 カッコいい外車が前から走ってきたので、あわててコンデジで撮影します。別にどうということのない写真ですけど、つい条件反射。
 その時一度こけてしまいましたが、カメラはどうにか死守しました。膝と肘を仲良くすりむいてしまって、結構痛々しい感じになってしまいましたが、こんなことでは諦めません。痛いのは我慢します。公園を探して、水で洗い流しました。デニムパンツは破けてしまいましたが、これはこれでありなんじゃないのかな。
 薬局に立ち寄って消毒薬と絆創膏を買いました。今度からこれも装備品に加えておかないとね。お店の人が私の姿を見て、傷口の消毒をしれくれた上、絆創膏も貼ってくれました。お店の人にも車に気を付けるようにと言われちゃいました。おばあちゃん、ごめんなさい。早速やっちゃったよ。

 気を取り直して、撮影旅行再開です。
 鴉がゴミをつついているところを見つけたので撮影。突いていたのはゴミじゃなくて、車に轢かれたにゃんこでした。手を合わせます。
 ちょっとだけ面白い看板を見つけたので撮影。
 お地蔵さまがかわいかったので撮影。前掛けがゆがんでいたので直しておきました。
 帽子をかぶった和服姿のイケてるおじいさんが歩いているのを反対車線の歩道に見つけたのでこっそり撮影。おじいさんにばれたけど笑ってくれたので、もう1枚笑顔を撮影。「すみません、ありがとうございました」と大きな声でおじいさんに手を振ってお礼を言います。帽子を取ってにっこりお辞儀してくれました。かっこいいです。
 猫を撮影しようと思ったらあっという間に逃げられてしまいました。次の撮影旅行では猫の気を惹くアイテムを装備しなきゃいけませんね。何がいいんだろう。

 だいたい、こんな感じです。あれから車には充分気をつけながら、自転車を走らせました。1時間くらいでのどが渇いてきたので自転車を停め、バス停の椅子に座って持ってきたお茶を飲みました。このペースだとやっぱり4時間コースなのかな。アクシデント込みなのでもう少し早いかもしれません。この調子できっと2時間半も走れば海に到着です。お昼にはギリギリってところでしょうか。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ