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手紙 作者:Pー龍
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2年の年月

 この辺りで時間を少し早送りしてみようかと思います。そうしないといつまでも12歳の私のままで、16歳まで話を進めるのは大変だから。あれからだいたい2年くらい経ったと思ってください。

 ママはまだ病院にいます。あちこち転院しましたが、退院することはできていません。
 最初の病院に置きっぱなしになっていたママの愛車は中古車屋さんに売ってしまいました。私にも少し思い入れがあった車だけど、使ってくれる人のもとにある方がいいってママが言っていました。私もそう思います。
 あと、ママのカメラはそのうちの幾つかを私が使っています。毎日写真を撮ってはママの所へ見せに行っています。ママの批評は厳しくて、いつもダメだしされていますが、そのうちにママが褒めてくれる写真が撮れるようになりたいです。
 中学校には結局行ってません。ママもおばあちゃんも、それについては何も言わないでくれて私は2人に感謝しています。先生は毎週金曜日に来てくれています。クラス替えがあって、担任ではなくなってしまったそうです。それでも毎週来てくれています。
 私の日常は、朝は自分で食事を作ってそれを食べ、カメラを持って外出して普段は近所を散歩します。お散歩中に気になるモノがあればカメラを構えます。お昼、お腹がすいた頃に、一度家に帰るとおばあちゃんがお昼ご飯を作って待っていてくれています。それを一緒に頂きます。お昼の後片付けをして、少しおばあちゃんとおしゃべりをします。その後、パソコンで撮ってきた写真を確認します。昨年くらいからは編集作業も少しだけするようになりました。でもあんまり弄るのはよくないような気がします。今日撮った写真のうちいくつか自信作をピックアップしてUSBメモリーに移してから病院へと持って行きます。ママの病室にあるタブレットPCにつないで一緒にそれを見ます。この時、ママとたくさんのお話をします。お散歩中に見つけた花のこと、虫のこと、鳥のこと、公園で遊んでいる子どもたちのこと、子どもたちのママのこと、子どもたちが道路に描いた落書きのこと、野良猫の集会に居合わせたこと、道路に落ちていたビニール傘のこと、夢中で写真を撮っていて自動車のおじさんに叱られたこと、自動販売機で買ったいつものペットボトルのお茶が美味しくなっていたこと、陽射しがまぶしかったこと。

 明日は少し遠出(とおで)をしようと思います。初めての撮影旅行(日帰り)です。なので今夜は早く寝なきゃいけません。
 それではみなさん、おやすみなさい。
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