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ライトノベル小説で学ぶ宅建士(宅地建物取引士、旧:宅地建物取引主任者)試験 過去問版 作者:大滝七夕

権利関係ステージ1

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宅建士試験過去問 権利関係 意思表示 1-4 平成17年 解説


(錯誤)
第九十五条  意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。

胡桃「じゃあ、1から見ていこうか。これは?」
建太郎「何を問いたいのか、意味不明の出題だな。条文通りじゃないか」
胡桃「そうね。出題者の意図が読み取りにくいけど、錯誤の場合は無効なのか、取消なのかを問いたいのかもしれないわね。第九十五条にある通り、錯誤無効は無効だけど、ちょっと変わった無効だったわね。無効と言ったら、一般的にどういう結果になるか分かるわよね?」
建太郎「取消みたいに、取り消されるまでは有効だということにはならない。無効の行為は初めから無効だったことだよね」
胡桃「そうね。だから、無効な行為は、追認によっても、その効力を生じないし、誰でも無効を主張できる。この点はOKね?」

(無効な行為の追認)
第百十九条  無効な行為は、追認によっても、その効力を生じない。ただし、当事者がその行為の無効であることを知って追認をしたときは、新たな行為をしたものとみなす。

建太郎「うん。わかるよ」
胡桃「ところで、錯誤無効は、誰でも主張できるわけではなかったわね?」
建太郎「あっ。表意者だけが主張できるんだったよね。つまり、錯誤無効は表意者を保護するための制度だから、表意者が無効を主張しないならば、相手方や第三者が口出しするなってことだよね」
胡桃「そうね。その特異性を一言で表せば何というかしら?」
建太郎「取消的無効」
胡桃「そうね。重要な判例だからしっかり押さえておいてね。4の正誤はその知識があれば判断できるわね」
建太郎「OK」
胡桃「ただ、相手方や第三者が全く錯誤無効を主張できないわけではなかったわね。例外があるけど分かるかしら?」
建太郎「あっ。相手方や第三者が債権を保全するために必要な場合だよね」
胡桃「そうね。尤も、債権を保全するために必要でも、前提として、表意者が錯誤に陥ったことを認めていなければならないのよ」
建太郎「いずれにしても、表意者が錯誤を認めていない時は、誰も錯誤無効を主張できないってことだね」
胡桃「そうよ。じゃあ、2はどうかしら?」
建太郎「ええっと……。たどたどしい日本語だけど、要するに動機の錯誤の問題だよね?例えば、近くに駅ができるから今から買っておけば値上がりするに違いないと思って、土地を買ったけど、その話は嘘だったという場合」
胡桃「そうね。じゃあ、表意者は、動機の錯誤を理由に錯誤無効を主張できるのかしら?」
建太郎「黙っていた場合には、錯誤無効を主張できないね。相手方にしてみれば、この土地を買いますと言って、その通りに買っただろうになんで錯誤を主張するの?訳が分からないということになるもんな。つまり、動機の錯誤は、表示されていて、相手方もそのことを知った場合に限り、錯誤無効を主張できる」
胡桃「その通りよ。重要な判例だから、しっかり押さえておいてね。最後に3は?」
建太郎「条文そのままの出題だね。『表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。』」
胡桃「本当だわね。この選択肢を見ても分かる通り。条文の文言をしっかり押さえておけば、正誤はすぐに判断できるわね。宅建試験だと条文を読まないで勉強する人もいるけど、条文はしっかり読み込むべきよ」
建太郎「胡桃がいつも言っていることだよね。『条文を読みなさい!』」
胡桃「というわけで正解はどれかしら?」
建太郎「3だね」

●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストとは?

 宅建士(宅地建物取引士)資格試験の基本テキストです。

 一般的な資格スクールのテキストとは違い、全文が小説形式で記されています。ライトノベル小説を読む感覚で、宅建士試験の勉強ができてしまうという画期的なテキストです。

 入門書ではありません。宅建士試験で問われる項目はすべて網羅しており、一部は、司法書士試験、不動産鑑定士試験レベルの内容も含んでいます。シリーズを全巻読破すれば、宅建士試験に楽々合格できるレベルの知識が身に付きます。
 初めて宅建の勉強をする方はもちろんのこと、一通り勉強した中上級者の方が、試験内容をサラッと再確認するのにも役立ちます。

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 でも、ライトノベル小説ならすんなりと読めるのでは?

 既にお持ちの資格スクールのテキストや過去問と併用してお読みいただくことで、より一層、内容を理解することができますよ。

●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストシリーズは下記で公開しています

ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係1
→ http://new.novelzidai.com/article/178327526.html
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