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ライトノベル小説で学ぶ宅建士(宅地建物取引士、旧:宅地建物取引主任者)試験 過去問版 作者:大滝七夕

権利関係ステージ1

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宅建士試験過去問 権利関係 相殺 1-30 平成7年 解説


建太郎「1は条文そのままの出題だよな」

(時効により消滅した債権を自働債権とする相殺)
第五百八条  時効によって消滅した債権がその消滅以前に相殺に適するようになっていた場合には、その債権者は、相殺をすることができる。

胡桃「この条文の趣旨は何かしら?」
建太郎「お互いに債権を有していれば、相殺適状になった時点で、わざわざ意思表示しなくても、相殺したものと考える場合も少なくない。その期待を保護しようという趣旨だよな」
胡桃「そうね。次、2はどうかしら」
建太郎「この選択肢ではBが相殺しようとしているんだよな。Bの債権――自働債権は、弁済期が到来したけど、Bの債務――受働債権は、弁済期が到来してるかどうかは不明。この場合、Bは相殺できるかという問題だよな」
胡桃「そうよ。どう考えるべきかしら?」
建太郎「相殺を主張するためには、自働債権は弁済期が到来していなければならないけど、受働債権については、弁済期が到来している必要はない。なぜならば、債務者が期限の利益を放棄するのは自由だから。ということだよな」

(期限の利益及びその放棄)
第百三十六条  期限は、債務者の利益のために定めたものと推定する。
2  期限の利益は、放棄することができる。ただし、これによって相手方の利益を害することはできない。

胡桃「それが分かれば、正誤の判断はできるわね。ちなみに、判例は、『弁済期の定めのない債権は弁済期にあるからそれを受働債権として相殺することができる』としているわ。次、3はどうかしら?」
建太郎「これも条文そのままの出題だよね」

(不法行為により生じた債権を受働債権とする相殺の禁止)
第五百九条  債務が不法行為によって生じたときは、その債務者は、相殺をもって債権者に対抗することができない。

建太郎「要するに、加害者からの相殺は認められないということだよな。逆に、被害者側から相殺することは別に構わないとされている」
胡桃「そうね。4はどうかしら?」
建太郎「これも条文そのままの出題だね」

(支払の差止めを受けた債権を受働債権とする相殺の禁止)
第五百十一条  支払の差止めを受けた第三債務者は、その後に取得した債権による相殺をもって差押債権者に対抗することができない。

建太郎「債権が差し押さえられた場合は、差押債権者の利益に配慮する必要があるということだよね。だから、支払の差止めを受けた後に取得した債権と相殺することはできない。それに対して、支払の差止めを受ける前から有していた債権をもって相殺することは認められていると」
胡桃「その通りよ。理解できているみたいね。というわけで答えは?」
建太郎「2だね。早速、14106の意味を教えて」
胡桃「あいしてる」
建太郎「えっ?何?」
胡桃「二度とは言わせないで!」


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ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係1
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