挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ライトノベル小説で学ぶ宅建士(宅地建物取引士、旧:宅地建物取引主任者)試験 過去問版 作者:大滝七夕

権利関係ステージ1

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

26/432

宅建士試験過去問 権利関係 条件 1-13 平成15年 解説


建太郎「設問みたいに、とりあえず、売買契約を成立させるけど、その効力を生じさせるのを、当事者が決めた条件が成就するまでに、先送りにすることだよね」
胡桃「そうね。停止条件付の契約で注意したいことは、契約自体は成立しているということね。ただ、その効力を生じさせるのを先送りしているにすぎないということよ」
建太郎「OK」
胡桃「ちなみに、解除条件ならどうかしら?」
建太郎「解除条件は、当事者が決めた条件が成就したら、契約の効力が消滅するというものだよね。例えば、『AがA所有の不動産を平成15年12月末日までに売却し、その代金全額を受領することができなかったら、売買契約を解除する』というような場合」
胡桃「そうね。解除条件の場合は、契約が成立していることはもちろん、効力も生じているということね」

(条件が成就した場合の効果)
第百二十七条  停止条件付法律行為は、停止条件が成就した時からその効力を生ずる。
2  解除条件付法律行為は、解除条件が成就した時からその効力を失う。
3  当事者が条件が成就した場合の効果をその成就した時以前にさかのぼらせる意思を表示したときは、その意思に従う。

建太郎「OK」
胡桃「それを踏まえたうえで、1と2の選択肢を見るわよ。さあ、どう考えるべきかしら?」
建太郎「うーん。契約の効力は生じていないにしても、契約自体は成立している。ということは、当事者はその契約に拘束されるわけだから、勝手に解約することはできないと考えるべきじゃないかな?手付金の授受があれば、買主は手付金の放棄。売主は手付金の倍返しによって、契約解除できるけど、設問では、手付金のやり取りもないようだし」
胡桃「そうね。次の条文が根拠条文よ」

(条件の成否未定の間における相手方の利益の侵害の禁止)
第百二十八条  条件付法律行為の各当事者は、条件の成否が未定である間は、条件が成就した場合にその法律行為から生ずべき相手方の利益を害することができない。

胡桃「ここで再確認しておきたいことは、売買契約の性質ね。『売買契約って何?』って問われたら、どう答えるかしら?」
建太郎「えっ?売買契約は売買契約だろう。売ります。買いますという契約」
胡桃「はあ……。建太郎ったら、民法の勉強をしている人が、素人丸出しの答え方をしてはだめでしょ!民法の条文を示してその性質を説明しなさいってことよ!」
建太郎「あっ、そうか!」

(売買)
第五百五十五条  売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

建太郎「つまり、実際の物のやり取りはしなくても、口約束だけで成立する『諾成契約』で、お互いに対価的意味を持つ債務を負担する『双務契約』であり、お互いに対価的意味を持つ給付を行う『有償契約』である」
胡桃「それを踏まえたうえで、第百二十八条を見るわよ。第百二十八条には、『相手方の利益を害することができない』とあるわ。売買契約において、利益を享受するのは誰かしら?」
建太郎「買主も売主も利益を享受するよね。つまり、買主は、土地を取得するという利益を得られるわけだし、売主は代金を受け取るという利益がある」
胡桃「そうよ。だから、売主も買主も相手方の利益を害することはできない。つまり、売主、買主の、どちらも理由なく契約を解除することができないということよ。分かったかしら?」
建太郎「OK」
胡桃「じゃあ、3はどうかしら?」
建太郎「これは条文そのままの出題だね」

(条件の成否未定の間における権利の処分等)
第百二十九条  条件の成否が未定である間における当事者の権利義務は、一般の規定に従い、処分し、相続し、若しくは保存し、又はそのために担保を供することができる。

建太郎「つまり、停止条件付き契約の場合、契約の効力が生じていないだけで、契約は成立しているわけだから、売主や買主の地位の承継もあり得るということだよね」
胡桃「そうね。4はどうかしら」
建太郎「これも条文そのまま」

(条件の成就の妨害)
第百三十条  条件が成就することによって不利益を受ける当事者が故意にその条件の成就を妨げたときは、相手方は、その条件が成就したものとみなすことができる。

胡桃「そうね。解説も必要ないわね。というわけで答えはどれかしら?」
建太郎「4だね」
●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストとは?

 宅建士(宅地建物取引士)資格試験の基本テキストです。

 一般的な資格スクールのテキストとは違い、全文が小説形式で記されています。ライトノベル小説を読む感覚で、宅建士試験の勉強ができてしまうという画期的なテキストです。

 入門書ではありません。宅建士試験で問われる項目はすべて網羅しており、一部は、司法書士試験、不動産鑑定士試験レベルの内容も含んでいます。シリーズを全巻読破すれば、宅建士試験に楽々合格できるレベルの知識が身に付きます。
 初めて宅建の勉強をする方はもちろんのこと、一通り勉強した中上級者の方が、試験内容をサラッと再確認するのにも役立ちます。

 通勤時間や待機時間に、資格スクールのテキストをめくっても、集中できなくて、内容が頭に入ってこない。という悩みを抱えている方も多いと思います。
 でも、ライトノベル小説ならすんなりと読めるのでは?

 既にお持ちの資格スクールのテキストや過去問と併用してお読みいただくことで、より一層、内容を理解することができますよ。

●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストシリーズは下記で公開しています

ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係1
→ http://new.novelzidai.com/article/178327526.html
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ