挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ライトノベル小説で学ぶ宅建士(宅地建物取引士、旧:宅地建物取引主任者)試験 過去問版 作者:大滝七夕

権利関係ステージ2

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

188/436

宅建士試験過去問 権利関係 債務不履行 2-19 平成26年 解説


胡桃「まず、1はどうかしら?」
建太郎「こんな規定はないよな?」
胡桃「ないわ。でも、この趣旨の文章を目にしたことはないかしら?」
建太郎「うーん。どこかで見たことがあるような」
胡桃「次の条文を見れば思い出すかしら?」

(賃借権の譲渡及び転貸の制限)
第六百十二条  賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ、その賃借権を譲り渡し、又は賃借物を転貸することができない。
2  賃借人が前項の規定に違反して第三者に賃借物の使用又は収益をさせたときは、賃貸人は、契約の解除をすることができる。

建太郎「無断転貸があると賃貸人は、契約の解除ができるけど、信頼関係が破壊されているとは言えない場合は、解除権が制限されるんだっけ?」
胡桃「そうよ。一般的には、信頼関係法理と呼ばれているわ。判例だから、覚えておいてね。2はどうかしら?」
建太郎「これは民法に規定があるよな」

(賠償額の予定)
第四百二十条  当事者は、債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる。この場合において、裁判所は、その額を増減することができない。
2  賠償額の予定は、履行の請求又は解除権の行使を妨げない。
3  違約金は、賠償額の予定と推定する。

胡桃「そうね。条文そのままだわ。3はどうかしら?」
建太郎「こんな規定はないよな?」
胡桃「ないわ。ちなみに債務不履行に関する規定は次の通りね」

(債務不履行による損害賠償)
第四百十五条  債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。

胡桃「ここで留意したいことが、『債務者の責めに帰すべき事由』というのは、債務者の故意、過失はもちろんのこと、信義則上これと同視すべき事由も含むとされている点ね」
建太郎「うん?どういうこと?」
胡桃「つまり、選択肢3にあるように、債務者が使用する者の故意または過失も含むというのが判例なのよ。とりあえず、そういう判例があるということを押さえておけばいいわ。これ以上突っ込んだら、司法試験レベルになるわ」
建太郎「なんで宅建試験で司法試験レベルの問題をやらなきゃいけないんだ!」
胡桃「判例自体は覚えておいても損はないわよ。4はどうかしら?」
建太郎「やはり、こんな規定はない」
胡桃「んっ?次の条文をよく読んでみて」

(損害賠償の範囲)
第四百十六条  債務の不履行に対する損害賠償の請求は、これによって通常生ずべき損害の賠償をさせることをその目的とする。
2  特別の事情によって生じた損害であっても、当事者がその事情を予見し、又は予見することができたときは、債権者は、その賠償を請求することができる。

建太郎「げっ。2項か。こんな規定があったのか?」
胡桃「もちろんよ。ただ、条文を忠実に読めば、『当事者が』となっていて、『債務者が』とはされていないわ」
建太郎「じゃあ、規定はなしでいいんだな。当事者ということは債務者だけでなく債権者も含むわけだ?」
胡桃「実はそうじゃないのよ。条文では、『当事者が』となっているけど、判例は、『債務者が』と解釈するべきだとしているわ」
建太郎「そんな話、初耳なんだけど?」
胡桃「これも司法試験レベルの問題だわ。尤も、正答が条文そのままの出題だから、答えを見つけること自体は難しくないわね。どれが答えかしら?」
建太郎「2だね。しかし、司法試験レベルの選択肢も出ているからには、民法に関しては相当勉強しなければならないってことだな?司法試験用のテキストや問題集も使うべきなんじゃないかな?」
胡桃「そう考えるのは、誤りよ」
建太郎「えっ?そうなの?」
胡桃「宅建試験で民法の占める割合は、それほど多くないわ。メインの科目ではあるけどね。むしろ、宅建業法の方が多く出題されていることは分かるわよね。民法だけ深く勉強しても合格できないわ」
建太郎「ああ。そうだな」
胡桃「確かに、司法試験レベルの選択肢が出てくることもあるけど、この問題だって、宅建のテキストに載っている基本事項さえ、押さえていれば解ける問題だわ。だから、宅建合格のために、司法試験用のテキストや問題集に手を出すのは、賢いやり方とは言えないわ。そんなことをする暇があったら、民法の条文を丸暗記した方がいいわ」
建太郎「基本を押さえるべきだということだね」
胡桃「そうよ。まずは、条文に目を通して、宅建のテキストに出てくる判例を押さえる。それだけで、宅建の民法は満点を取れるわよ」


●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストとは?

 宅建士(宅地建物取引士)資格試験の基本テキストです。

 一般的な資格スクールのテキストとは違い、全文が小説形式で記されています。ライトノベル小説を読む感覚で、宅建士試験の勉強ができてしまうという画期的なテキストです。

 入門書ではありません。宅建士試験で問われる項目はすべて網羅しており、一部は、司法書士試験、不動産鑑定士試験レベルの内容も含んでいます。シリーズを全巻読破すれば、宅建士試験に楽々合格できるレベルの知識が身に付きます。
 初めて宅建の勉強をする方はもちろんのこと、一通り勉強した中上級者の方が、試験内容をサラッと再確認するのにも役立ちます。

 通勤時間や待機時間に、資格スクールのテキストをめくっても、集中できなくて、内容が頭に入ってこない。という悩みを抱えている方も多いと思います。
 でも、ライトノベル小説ならすんなりと読めるのでは?

 既にお持ちの資格スクールのテキストや過去問と併用してお読みいただくことで、より一層、内容を理解することができますよ。

●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストシリーズは下記で公開しています

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係1
→ http://new.novelzidai.com/article/178327526.html

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係2
→ http://new.novelzidai.com/article/178911897.html

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係3
→ http://new.novelzidai.com/article/179151680.html

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 法令上の制限1
→ http://new.novelzidai.com/article/179682047.html
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ