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ライトノベル小説で学ぶ宅建士(宅地建物取引士、旧:宅地建物取引主任者)試験 過去問版 作者:大滝七夕

権利関係ステージ2

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宅建士試験過去問 権利関係 意思表示 2-5 平成23年 解説


建太郎「これは動機の錯誤に関する問題だよな。動機の錯誤は、表示された場合だけ、意思表示の内容になるというのが判例じゃなかったっけ?」
胡桃「そうね。錯誤に関する基本的な判例だわ。それに加えて、もう一つ、突っ込むべき点があるわ。何か分かるかしら?」
建太郎「えっ……?なんだろう?」
胡桃「錯誤の条文をよく読んで」

(錯誤)
第九十五条  意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。

建太郎「あっ。錯誤は、無効であって、取り消すものではないという点か?」
胡桃「そうよ。錯誤は、取消的無効と言われていて、原則として表意者のみが主張できることになっているから、ついつい、取消と勘違いしてしまうけど、無効であるということに留意してね」
建太郎「OK」
胡桃「次、2はどうかしら?」
建太郎「第三者による詐欺の場合だよな。第三者に騙されて売買契約を締結した場合は、相手方がそのことをしっていた場合に限り、取り消すことができるんじゃなかった?」

(詐欺又は強迫)
第九十六条  詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。
2  相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知っていたときに限り、その意思表示を取り消すことができる。
3  前二項の規定による詐欺による意思表示の取消しは、善意の第三者に対抗することができない。

胡桃「そうね。2項の条文そのままの出題だということは分かるわね。次、3はどうかしら?」
建太郎「これは、取り消し後の第三者の問題だね。詐欺を理由に取り消した後で、BがDに売却して、Dが登記を備えてしまった場合は、もはや、Aは、Dに対して、対抗することができなくなる。Bを起点にして、二重売買が為されたのと同様に考えるべきなんだよな」
胡桃「そうね。典型的な対抗問題だわ。次、4はどうかしら?」
建太郎「強迫を受けたことによる取消は、善意の第三者にも対抗できるという話だよな。第九十六条3項の反対解釈。つまり、第九十六条3項は、詐欺による意思表示の取消しについてのみ規定していて、強迫の場合は規定していない。それに、強迫された場合の表意者は、詐欺による表意者よりも強く保護されるべきだよな」
胡桃「その通りね。というわけで、答えはどれかしら?」
建太郎「4だね」

●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストとは?

 宅建士(宅地建物取引士)資格試験の基本テキストです。

 一般的な資格スクールのテキストとは違い、全文が小説形式で記されています。ライトノベル小説を読む感覚で、宅建士試験の勉強ができてしまうという画期的なテキストです。

 入門書ではありません。宅建士試験で問われる項目はすべて網羅しており、一部は、司法書士試験、不動産鑑定士試験レベルの内容も含んでいます。シリーズを全巻読破すれば、宅建士試験に楽々合格できるレベルの知識が身に付きます。
 初めて宅建の勉強をする方はもちろんのこと、一通り勉強した中上級者の方が、試験内容をサラッと再確認するのにも役立ちます。

 通勤時間や待機時間に、資格スクールのテキストをめくっても、集中できなくて、内容が頭に入ってこない。という悩みを抱えている方も多いと思います。
 でも、ライトノベル小説ならすんなりと読めるのでは?

 既にお持ちの資格スクールのテキストや過去問と併用してお読みいただくことで、より一層、内容を理解することができますよ。

●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストシリーズは下記で公開しています

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係1
→ http://new.novelzidai.com/article/178327526.html

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係2
→ http://new.novelzidai.com/article/178911897.html

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 権利関係3
→ http://new.novelzidai.com/article/179151680.html

 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 法令上の制限1
→ http://new.novelzidai.com/article/179682047.html
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