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鳳凰の翼
作:満月の闇



第6羽:闇の三頭犬


驚いて武器を持ったまま固まっているエンに、ティアは「後は、任せたわ。」と言い、
そのまますごいスピードで走り去っていった。
「・・・・・?」
エンはわけがわからず立ち尽くしていた。
「一体どうし―――」
エンはそう言いかけて、突如聞こえてきた音の方を向いた。

カサカサカサカサ・・・・・・

「え゛?」

               *


「ちょっと!なんで逃げたのよ!」
茂みの中で待機たいきしていたティアが息を切らして座っているエンに言った。
「あんな恐ろしいもの見たら、誰だって最初は逃げる。」
エンはそう言いながらアレの音が聞こえるかどうか耳をました。

・・・・・・・・・ザァ。

だが何も聞こえなかった。
聞こえるのは風で木の葉がざわめく音だけ―――いや、かすかに別の音も聞こえる。

グルルル・・・・。

何かが息をするような深く低いうなるような音――――
(まさか・・・・?!)
「何あれ?」 
と、ティアが暗闇の中に(うごめ)く何かを指差(ゆびさ)して言った。
エンはさっきレキが言っていたことを思い出していた。エンが、レキのそばを通り過ぎる際に聞こえた言葉は―――

        『そういえば、ザコはあらかた片付けたが―――』

暗闇の中で低い唸り声が聞こえた。ティアが立ち上がる。続いてエンも。

            『親玉がいないな。』

その時、暗闇の中で(うごめ)いていた何かがついにエン達の前に現れた。

「「「ウオオォォォォォォォォン!!!」」」

その三頭犬ケルベロスの三つの頭が一斉(いっせい)に吠えた。

「マジかよ・・・!」
エンはそれを見て、呆然と(つぶや)いた。


作者の気まぐれで、本編では出せなかったネタをここでプチ小説として出します。始まり×2〜                 〜プチ小説〜
「ちょっと!何で戻ってきたのよ!」
茂みの中で何やら『ごきぶりホ○ホ○』を作っていたらしきティアが、走り戻って来たエンに向って言った。エンはすでに『ネ○ミ捕り』のワナを仕掛けていた。
「あんな闇、斬ったら何か変な汁とか出そうだろ。」 
「そ、それもそうね。」
ワナを仕掛けつつ、エンは耳をすましていた。近くでカサカサカサという音が聞こえてくる。
どうやら追いかけて来たようだ。ティアも気づいたのかやけに神経質になっている。
「来たぞ」
「えっ」
エンがさらに大きくなってきた足音に気づいてそう言うと、ティアがサッと青ざめた。
カサカサカサカサ・・・・・
しかし、足音はそのまま通り過ぎて行った。
「「?」」
『グルルルルル』
『チュー』
「「!?」」
どうやらボスとゴキが出くわしたらしい。
 パクッ『ヂュッ』   
三頭犬とゴキネズ、合 体 !
           『○月×日 恐怖のモンスター降臨』











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