鳳凰の翼(15/22)縦書き表示RDF


かなり、長めです。
鳳凰の翼
作:満月の闇



第14羽:敵襲


「一体、どーなってんだ!?」
「知らないわよっ!」
せまって来た組織の魔士にをくらわせてながら言うエンに、ティアは少しはなれた場所を走しりながらエンに向って怒鳴どなった。
知りたいのはティアも同じだった、こんなにも早く組織の人間に見つかるとは思ってもみなかったからだ。誰かに見つかったのだとしか思えない。
(でも、どこから?)
エンがまた組織の魔士に当て身をくらわせた。「ぐっ」といううめごえと共に、魔士が倒れる。
「きゃっ」
ティアはあやうく魔士を踏んずけるところだった。
どうやら、考えているひまはなさそうである。
「キリがねぇな・・・。」
十人ぐらいの魔士をたおしてからエンがぼそりと言う、ティアはハッとなってエンを見る。エンが何をしようとしているのか分かったからだ。
多分、エンは森の中で迷ったときにも同じ事を考えていたはずだ。
(エンは守護獣の力を使おうとしているの・・・?)
「ダメよ!」
ティアが叫ぶ。
「いくらなんでも危険すぎるわ!敵が飛び道具を使えたらどうするの?!それに・・・。」
そこでティアは言葉を途切とぎれさせ、うつむいた。エンはティアを見る。
そして、ため息をついた。
「わーかったよ、今は使わねぇって」
その言葉にティアが顔をげた。
「ほんとに?ほんとーに、しばらく使わない?」
「ああ、本当にしばらくは――・・。
って、ちょっと待て。しばらくってなんだ。当分とうぶんは使うなって言うのか?」
苦笑にがわらいをしながら言うエンに、しかし、ティアは満面まんめんみで「うん♪」と、言った。
「いやいやいや、無理だって。戦闘せんとうのときはたまに使うから」
「ダメ」
「いや、でも」
「ダメ」
「・・・・。」
もはや、なにも言えなくなるエン。それに対して、ティアは勝ちほこった顔をしている。
(ティアが居ない時に使おう・・・。そんな日があればの話だが。)
エンがそんな事を考えていると、突然、声がした。

「それは困りますね。使うときに使ってくれないと」

「「!?」」
聞き覚えのある声にエンの足が止まる。屋根の上から黒髪の青年が降りてきた。
「ヒサメ!?」
エン達の前に突如とつじょ姿を現したのはヒサメだった。呼び捨てしてしまったが、大丈夫だろう。
(いつのまに・・・!?)
身構みがまえるエンとティア。それに対して、ヒサメは余裕よゆうたっぷりにエン達に歩み寄る。その手には普通のやりにぎられていた。
「どうやら、みんなやられちゃったみたいだね。さすが、エン君」
「その『エン君』って言うの、やめてくれます?」
一応、敬語けいごを使うエン。後ろでティアが大笑いしている。
(あとで覚えてろよ・・・・。)
何やら決意をかためるエン。ティアはまだ笑っている。
(かといって振り向くわけにはいかないし・・・。)
「エ、『エン君』だって、キャハハハ」

・・・・・・・・・・プチッ


                  *

「!?」
ヒサメは突然とつぜん、足を止めた。なんだかこれ以上近づくとあぶなそうな気配をエンから感じる。
エンのバックには怒りのオーラが出ていた。
(近づけない・・・。)
ヒサメから余裕の表情が消えた。
(これは、一筋縄ひとすじなわじゃいきませんね・・・。)
何やら、勘違いしてヒサメはその場で足を止めた。

                  *

「お、落ち着いてよ、エン」
さすがに、堪忍袋かんにんぶくろの尾が切れたのか、エンからすさまじい怒りのオーラが出ている。ティアが慌てて声をかけるが、エンには届いてないようだ。
しかし、さいわいなことに怒りの矛先ほこさきは、ヒサメへと向けられている。
(ちょっと、言い過ぎたかなー?・・・。)
ちょっとだけ反省するティアだった。


作:「どうも、最近寒いですね。こないだ風邪をひきました。作者です。」
エン:「そして、奇跡は終わったと」
?:「そして、出番はなかったと」
作:「うっ・・。Uさんまで・・・!」
U:「名前の頭文字だけかよ・・・。」
エン:「いーから、帰れ」(しっしっ)
U:「何で、Rさんが先なんだよー。」(無視)
作:「こっちにも、色々都合があるんですー」
エン:「おい、無視すんなよ」
         続く











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