ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
親善測量航海 3
6月5日 戦艦薩摩会議室



福本
「実は昨晩、畝傍さんと今後について協議しました。」

マリーダ
「うん、それで?」

福本
「協議の結果、日本に連れて帰ろうと思います。」

薩摩
「本当ですか!」

福本
「えぇ、畝傍さんもそれで良いと。」

ヴィル
「しかし、どうするのです? 軍艦とは言え半世紀前の性能ではとても……」

福本
「その事ですが、考えがあります。実はある計画艦の二番艦の予算が採れなくて……」

福田
「それって……まさかZ100艦の話ですか?」

福本
「あぁ、そうだ。」

遠地
「ちょっと待て! あれは基準排水量だけでも14000トンにもなるやつだぞ!」

福本
「…どうせ、船体延長やら全幅延長なんやらで改装するんだから構わないだろう。」

遠地
「…あ、確かに。」

福本
「ま、どうするにせよ、畝傍をあそこから引き出さないと話が始まらないからな…。今すぐ準備に取り掛かってくれ。」


「「「「「了解!」」」」」



二時間後…

ジント
「長官。モンブランより連絡、ワイヤー固定が完了したそうです。」

千歳
「上陸班から連絡、畝傍のワイヤー固定が完了したそうよ。」

福本
「ありがとう。…本当は日本の問題なんだか、王国を巻き込んでしまったな。」

マリーダ
「戦争に巻き込んだならともかく、畝傍を引っ張り出すのを手伝ってもらってるだけの事よ。」


実は畝傍を引っ張り出すのは良かったのだが、湾の水深を調べたところ、空母や戦艦では進入不可能、駆逐艦では進入可能ながらも、渦潮が発生した場合の事を考え、巡洋艦のモンブランに白羽の矢がたった。
まあ、本来なら複雑で面倒な要請や許可が必要なのだが、国王夫妻が即決したので必要なかった。


作業は順調に進行した。
モンブランは慎重にワイヤーを引っ張って行き、畝傍を島より出して行く。
そして、作業開始一時間後……

福田
『こちら福田です。只今畝傍、湾を出ました。艦内に異常ありません。成功です!』

その声が無線機より、聴こえた瞬間、日本艦、連合王国艦問わずに万歳三唱の嵐が起こった。

そして、その報告は日本へ……



宇垣参謀長
「た、大変です! 山本長官!」

山本長官
「どうしたんだね宇垣君?黄金仮面の君がそんなに慌て?」

宇垣参謀長
「親善航海に出ていた、第七艦隊の福本より連絡です! 幻の巡洋艦、畝傍を発見! 先程救出作業を終了し、親善航海終了後に共に帰還するそうです!」

山本長官
「あいつめ……騒ぎを起こすのは何時もお前らしいな…。」



6月8日に親善航海を終了した、第七艦隊は日本に帰還するべく、パトミナス港より出港した。
その中にはもちろん、畝傍が居た。



次号へ
作者「畝傍さんの救出完了。けれど、当分新キャラのオンパレードなので、読者の皆さん覚悟して下さい。ご意見ご感想をお待ちしております。」


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。