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5月の風は恋を運ぶ
5月9日 呉軍港

この日、第七艦隊に空母二隻が編入された。
艦名は『戦鷹』『勇鷹』。二隻共、独立機動艦隊計画で設計・建造された艦である。



同日 昼過ぎ 戦鷹艦橋


「申告致します。若杉晋作航海科少尉只今着任致しました。」

艦長
「うむ、ご苦労。明日からはごたごたな日が続くから今日はゆっくり休んでくれ。」

若杉
「は。」

自分とは1,2歳上の艦長に挨拶をして自分の部屋に向かった。


若杉
「えーと…あ、ここか。」

あれから20分後、自分の部屋を見つけ、やっと寝転がれると思いドアを開けた瞬間……

若杉
「!????」

部屋の中には少女がいた。その少女はベッドに本を何冊か置き、その隣で本を読んでいた。
本来、女性が海軍艦艇に乗っている訳がない。(第七艦隊は別として。)
しかも、第七艦隊にしても女性士官兵の数は少ない。(まだ四隻だから。)



「あのー、誰ですか?」

若杉
「きみこそ誰? ここは航海長室、僕の部屋だよ。」

「私? 私はこの『戦鷹』の艦魂、戦鷹よ。」

若杉
「艦魂……なら、何か証拠見せて。」

戦鷹
「証拠?……ちょっと待って。」

そう言って指をパチンと鳴らすと……

ゴ〜ン!

若杉
「い、痛い…(;_;)」

金だらい直撃……



戦鷹
「ごめんなさい!」

若杉
「大丈夫。気にしてないよ。」
頭を擦りながら答える。
その時…


「お姉ちゃ〜ん、遊びに来たよ〜。あれ、お姉ちゃんもう人と仲良くなったの?」

戦鷹
「…喋ってただけ。」

若杉
「誰?」


「戦鷹型空母二番艦『勇鷹』の艦魂、勇鷹です。お姉ちゃんがお世話になっております。」

若杉
「はぁ…」

戦鷹
「勇鷹、私達今日編入されたばかりなんだけど…」

勇鷹
「もう、お姉ちゃんたら、ノリ悪い〜。気分だよ、き・ぶ・ん♪」



勇鷹
「そう言えば、お姉ちゃん。宴会行くの?」

戦鷹
「もちろん行くわよ。行かない理由なんてないし。」

若杉
「その前に宴会てなんだよ?」

戦鷹
「新人歓迎会。私と勇鷹の歓迎会です。」

勇鷹
「そうだ、お兄ちゃんも行こう。」

若杉
「俺も?」

戦鷹
「大丈夫かしら? 金剛さん達が何か言わない?」

勇鷹
「大丈夫、大丈夫。それに人数が多い方が楽しいって。だから行こ。」

若杉
「あぁ…」

勇鷹
「よし、行こう!」

そして、3人は転移した。



どし〜ん!

若杉
「いてて…」

戦鷹
「だ、大丈夫ですか?」

若杉
「あぁ、大丈夫…けど、誰だ? こんなところにビール瓶置いたのは。」


「すまない。気の早い人が先に飲み初めてね、まだ何本か転がってる様だから、気よつけてくれ。」

若杉
「あ、はい。お気遣い……!」

目の前にいたのは、今や同世代の間では希望であり目標である福本少将、その後ろにはマリーダ、遠地、千歳大佐、山本長官がいた。

若杉
「し、失礼しました!」

福本
「おや、見ない顔だな…今日着任した士官だね?」

若杉
「はい、本日戦鷹に着任しました、若杉晋作航海科少尉であります。」

沖田
「あぁ、戦鷹に着任した航海長ですよ。」

福本
「なんだ、戦鷹。お前もう見える奴を見つけたのか。」

戦鷹
「別にいいじゃないですか。」

福本
「ま、良いか。それより若杉少尉、宴会出るよな?」

若杉
「あ〜、え〜…」

福本
「なんだ、はっきりしないな…命令しようか?それとも山本長官に命令してもらう?」

若杉
「いえ、結構です。参加します。」



登場人物紹介

若杉晋作(わかすぎ しんさく) (19) 性別 男性
神戸海軍士官学校航海科卒業の士官。航海術の成績が良い為、戦鷹の航海長に。
妹がおり、女の子の扱いには慣れている。
趣味は読書。

好き 読書

嫌い お酒



艦魂紹介

戦鷹

戦鷹型空母の一番艦。
冷静沈着で、クールな印象がある。
読書家で、暇があれば読書をしている。

好き 読書

嫌い ネズミ



勇鷹

戦鷹型空母二番艦。
妹キャラで、ムードメーカー。
実は料理が上手い。

好き 料理 お菓子

嫌い 辛いもの(カレーを除く)



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