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陸戦隊
8月19日 呉軍港 薩摩艦上

沖田
「えーと…」

薩摩
「あれ? 沖田さん、何してるんですか?」

沖田
「はい、アリソンさんとクレアさんに昨日零戦に乗ってもらった感想を報告書に纏めてるんです。」

薩摩
「大変ですね〜。」

沖田
「福本先輩が出してる書類や報告書に比べれば、軽いほうだよ。ところで先輩は?」

薩摩
「福本さんなら、今日は富士の演習場に行くと言ってましたよ。」

沖田
「富士の演習場?……あ、陸戦隊の関係だな。」

薩摩
「陸戦隊の関係?」

沖田
「あ、そっか。薩摩さん達は知らないでしたっけ。実は……。」



同時刻 陸軍富士演習場


ハックション!

マリーダ
「大丈夫?大介?」

福本
「うん、大丈夫。多分誰かが俺に関する噂でもしてるんだろ。」

遠地
「変なことでないのを祈ろう。」



この日、福本達は特別編成された第七艦隊特別陸戦隊の視察に来ていた。
特別陸戦隊とは、上海(シャンハイ)事変を教訓に編成された常備の陸戦隊である。
陸戦隊は元々、必要な時に艦内で編成され、陸上戦闘を行う臨時部隊である。
これに対し特別陸戦隊は十分な訓練と榴弾砲、カノン砲、戦車、装甲車など重火器を揃えており、アメリカの海兵隊とは実力は互角である。しかし、人口の違いでアメリカが海兵隊を師団編成に出来るのに対し、特別陸戦隊は最大でも連隊編成であった。



福本
「どうだフェルディナント、陸戦隊は?」

フェルディナント
「ロンメル大佐から日本陸軍の事は聴いていましたが、陸戦隊も負けず劣らずの実力です。特に夜襲の技術は陸海問わず凄いの一言です!」

福本
「そうか…ところで機甲大隊との連携はどうかね?」

フェルディナント
「……ちょっと問題が有りまして……」

福本
「かまわない。言ってくれ。」

フェルディナント
「それでは言わせて頂きます。まず運転ができる人間が少な過ぎます!」

福本
「……やっぱり…。」

遠地
「フェルディナント君、残念ながら我が国では運転免許は特殊技能の1つだから持っている人は少ないよ。」

フェルディナント
「それでは仕方ないですけど……その前にトラックの数が少ないです。」

マリーダ
「なんせ、トラックの生産数少ないし、価格が高いからね。」

千歳
「大量生産出来ればなんとかなるんですけどね。」

フェルディナント
「これをなんとかしてくれないと、97式中戦車改と連携がとれません。」



兵器紹介

97式中戦車改(チハ改)

重量 16,8t
全長 5,54m
全幅 2,33m
全高 2,38m
速度 38km/h
行動距離 210km
武装 48口径47mm砲×1
7,7mm機関銃×2
最大装甲 25mm+20mm
乗員 5名

ノモンハンの教訓と98式軽戦車の実戦データによる改良型。
主砲は高初速砲に、装甲は従来型に20mm増加装甲を溶接装着し、防御力をアップさせた。
主砲を変更した為砲塔も変更、新砲塔チハとも呼ばれる。



登場人物紹介

フェルディナント・クレッチマー (18) 性別 男性

派遣前はドイツ陸軍少尉、現在は日本海軍少佐。

第七機動艦隊特別陸戦隊を機甲化するために福本が海軍と外務省を通じてドイツに頼んで派遣してもらった。
グデーリアン少将、マンシュタイン中将、ロンメル大佐から機甲、歩兵戦術を直接学んだ。
家は下級貴族で貧乏だった。
クレアとはお隣兼幼なじみ。

好き 地図 家族 乗馬

嫌い 共産主義者





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