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数日後……
5月18日


国境で奮戦していたポーランド軍であったが、昨日17日、遂に国境防衛線維持不可能になり、防衛線を下げることになった。
しかし、大損害を被ったのはソ連軍だし、何より当初の作戦計画を頓挫させているのだ。


呉軍港 薩摩艦上

福本
「どうだ、ヴィル?少しは慣れたか。」

ヴィルヘルム
「あ、はい。まだまだ言い回しに慣れないところも有りますが…」

マリーダ
「大丈夫よ。私も最初は慣れてないから戸惑ったけど、その内に慣れちゃったから。」

土佐
「そうだよ。気楽に行こう。気楽に。」

ヴィルヘルム
「はい。」



同時刻 岩国海軍飛行場

飛行場上空で二機の零戦が模擬戦をしていた。
地上では沖田と気分転換にと出て来た山本長官が見物していた。

山本長官
「どうだね?イギリスとドイツから来たパイロットの方は?」

沖田
「はい。昨日零戦に乗ったばかりですが、もう手足ように操っています。」

山本長官
「そうか。ところで2人の経歴は?」

沖田
「えーと、アリソンは元輸送飛行隊所属で、操縦はお父さんに、空戦は部隊長に教えてもらったそうです。クレアは、14歳でパイロットライセンスを取得、空軍では予備パイロットとして在籍していたそうです。」

山本長官
「つまり、それなりの経験はあるんだな。」


模擬戦を終えた二機が滑走路に降りて来た。

沖田
「アリソンさん、クレアさん、どうですか零戦の乗り心地は?」

アリソン
「速度、旋回性能、操縦性、視界は良好、女の私でも扱い易いです。多分ハリケーンには圧倒的優位に、スピットファイアとは互角に戦えると思います。」

クレア
「アリソンとほぼ同意見です。特にヨーロッパの戦闘機より航続距離が3000キロと長いのは驚きです。しかし高度6000mから速度が500キロ以下、急降下速度が630キロと遥かに遅い事が問題かと。」

山本長官
「いやいや、中々手厳しい。」

アリソン
「……あの〜沖田少佐、この人は誰なんですか?」

沖田
「連合艦隊、実戦部隊の実質上の指揮官の山本五十六長官です。」


「「し、失礼しました!」」

山本長官
「いや、いいんだ。気にしないでくれたまえ。」

クレア
「え、あ、し、しかし!」

沖田
「山本長官は気さくなお方だ、気にしないでいいんだよ。」



登場人物紹介

ヴィルヘルム・フレーザー(18) 性別 男性

派遣前はイギリス海軍士官候補生で、現在は大尉。
皆からは(アリソンも)ヴィルと呼ばれている。
アリソンとは幼い時に施設で一緒になってからの縁。勉強家で、知識豊富で4ヶ国語(フランス、ドイツ、イタリア、ロシア)を喋れる(日本語は日常会話がなんかできる)がそれを自慢する気まったくはない。
実は射撃が上手い。

好き 勉強 日本 文化
 仲間

嫌い 人殺し 戦争



アリソン・フェアリー
(18) 性別 女性

派遣前はイギリス空軍伍長で、現在は大尉。
お母さんが生んですぐ、8歳の時に、お父さんが飛行機事故で亡くなった為、施設に入った。
ヴィル(ヴィルヘルム)とはこの時に出会った。
お父さんの影響も有ってか航空機の操縦が上手い。
実はヴィルのことが好きなのだが、当の本人は気付いていない。

好き 空 飛ぶこと ヴィル

嫌い 金持ち



クレア・ブリュンヒルデ
(18) 性別 女性

派遣前はドイツ空軍准尉、現在は大尉。
下級貴族の出身で、貧乏だったので幼い頃は苦労した。
お父さんから若い頃、第一次大戦で活躍した話を聞いて、空に憧れた。
フェルディナントとは幼なじみ。
外国好きで、日本には非常に興味をもっている。

好き 空 外国 海 文学

嫌い いざと言う時に何も出来ない自分



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