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日本空母艦魂
3月12日 呉軍港

空母赤城の飛行甲板には暇をもてあましている赤城と空母の艦魂達。

赤城
「あ〜、暇だ。」

蒼龍
「そうですね〜。」

加賀
「……………」

赤城
「そう言えば飛龍ちゃんは?」

蒼龍
「自分の艦の飛行甲板で鍛練中です。」

赤城
「ふ〜ん。」

と、その時

福本
「あ、赤城さん。」

赤城
「福本君!なに、寂しくなってお姉さんに会いにきたの?」

福本
「いえ、残念ながら赤城さんにではなく、小澤治三朗中将に会いに来たんですけど。」

赤城
「あら、そう。残念。小澤長官なら艦橋よ。」

福本
「そうですか。ありがとうございます。」





艦橋に上がると艦長の隣に立つ小澤長官がいた。

小澤長官
「やあ、福本少将。何の用かね。」

福本
「あ、はい。来月の事で打ち合わせに参りました。」


第一機動艦隊長官室

小澤長官
「そうか、来月には正式に海軍入りかね。」

福本
「はい。数日後には艦長、乗組員を乗艦させ、完熟訓練を実施予定です。」

小澤長官
「ところで、艦魂に会ったかね?」

福本
「はい。昨日会いました。」

小澤長官
「ふむ、その様子ではかなり美しい艦魂なんだろうな。」

福本
「…なんでその話になるんですか。」

小澤長官
「そ、そう言えば艦の名前を聞いて思い出したのだが、加賀がなぜ無口なのか知っているかね?」

福本
「(話反らそうとしてるよ)いいえ、知りません。」

小澤長官
「実は赤城に聴いたのだが…赤城には非常に判るそうだが…土佐が沈んでからだそうだ。」

福本
「…今回の事で元の加賀に戻ってほしいですね。」





赤城
「あ、福本君。用事終わったの?」

福本
「はい。終わりましたよ。」

そう言って飛行甲板を見回すと艦魂が1人増えている。

赤城
「そう言えば、福本君空母の艦魂は私以外は知らないんだよね。」

福本
「あ、はい。確かに赤城さんしか知りません。」

赤城
「じゃあ紹介するね。今あそこで手振ってるのが蒼龍。」

艦橋の前で蒼龍は手を振っている。

赤城
「で、あそこに…あれ飛龍は?」

飛龍
「私はここです。」

赤城
「え…きゃ!」

後ろにいた。

飛龍
「どうも初めまして。飛龍です。噂は山城さんと山口少将から聞いています。」

福本
「あ、どうも。」

飛龍と握手する。

赤城
「で、防空指揮所にいるのが加賀ね。」

確かに防空指揮所に加賀はいた。
視線は空、あるいは海に向いている。
まるで、今にも妹土佐の艦魂が現れるかの様に……

赤城
「福本君。加賀ちゃんは…」

福本
「小澤長官から聞きました。…加賀さんはまだ吹っ切れないんですね。」

赤城
「えぇ…」

福本
「赤城さんは…吹っ切れました?」

赤城
「……時々思い出してしまうけどね。天城お姉ちゃんのことを……」

そんな赤城の瞳は……涙を堪えていた。





艦魂紹介

加賀

元は加賀型戦艦の一番艦。天城の代艦として空母に改装された。
妹である土佐が死んでから心を閉ざし、無口になった。赤城とは付き合いが長く、赤城は少しの動作で加賀が言いたい事が判る。

好き 土佐 日本
嫌い アメリカ


蒼龍

中型正規空母の一番艦。
設計時には軍令部の無茶な要求で苦労した。
射撃と銃剣術が得意で、いつも銃剣付き三八式騎兵銃を背中に背負っている。

好き 射撃 飛龍
嫌い アメリカ 無茶な要求する人


飛龍

蒼龍の改良設計型。
ほぼ同型艦の為、蒼龍とは義姉妹。
槍の使い手で、毎日の鍛練を欠かさない。
山城とは仲が良く、山口少将ともいいコンビ。

好き 鍛練 新しい物
嫌い 古い考え





次号へ
赤城「ヤッホー。久しぶりに出ました、赤城だよ〜。実は作者から次号の予告を頼まれたからするよ〜。『次号は新艦魂、作者のオリジナル艦が登場』との事。じゃあ、新しい妹がくる訳だ。楽しみ〜。」愛宕「え〜、赤城さんが自分の世界に入ったので、最後は私が。ご意見ご感想をお待ちしております。」


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