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ノモンハン事件 7 〜零戦初陣〜
さて、制空権を奪取した日本軍だが、これを取り戻す為、ソ連軍は戦闘機隊を出撃させる。
これを迎撃する為、日本軍も戦闘機隊を出撃させる。この為、空戦発生率は高い。
しかし、これは十二試艦戦隊にとっては朗報である。兵器とは実戦に出して欠陥や問題を見つけ、解決し、洗練されていくからだ。


7月20日 ノモンハン上空
この日、十二試艦戦隊は増槽を装着して哨戒飛行していた。
隊長の進藤三郎大尉が辺りを見回していると、1機の十二試艦戦がスッと前出た。
その十二試のパイロットの指差す方を見ると、20機程の機影が見えた。
西の方向から飛んで来ているから味方の97式戦闘機ではない。
第一に味方は双発機と十二試を除いて、固定脚が多いが、向かってくる単発の機影に固定脚がない。
とすれば、敵機しかない。進藤大尉は無線を取ると、全機に指示を出す。

進藤大尉
「カク、カク。これより空戦に入る。散々待たされたんだ、その鬱憤を晴らし来い。」

『了解!』×1 1


今回、派遣された十二試艦戦は12機(+予備機3機)は、10日前から実戦を心待ちしていたのだが、燃料不足の為か、一向に敵機が姿を見せなかった。
その為、隊員達は多少イライラしていたが、今はそれが闘志となっていた。



進藤大尉は一機のIー16の後ろについていた。
進藤大尉を始め、十二試艦戦を操るパイロットは全員、日中戦争を戦ったベテランばかりである。
当然、Iー16の性能や特徴を知っている者ばかりだ。
進藤大尉
「これでも、くらえ!」

パパパパパパパパ
ダンダンダンダン

ボバーン!

20ミリ機銃と7,7ミリ機銃を浴びたIー16は燃料に引火し、火達磨になって落ちていった。

ダダダダダダダ

その時、一機のIー16が機銃を撃ちながら突っ込んで来た。
進藤大尉はそれをヒラリとかわすと、追撃に出た。
速度差は50キロこちらが優速、差はどんどん縮まっていく。(この十二試艦戦には中島製の栄エンジンを搭載しており、性能は一一型に準ずる。)

進藤大尉は100メートルまで近付き、射撃を開始する。これは搭載している20ミリ機銃がションベン弾になるからだ。

パパパパパパパパ

ダンダンダンダン

バキッ!

Iー16は翼を叩き折られ落ちていった。


数十分後 ハイラル

無事帰還した進藤大尉達の戦果は敵Iー16戦闘機24機全機撃墜。
被害なしの一方的勝利であった。
なお、彼らは数日後、撃墜困難と言われた高速爆撃機SBー2、10機も撃墜している。



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