ノモンハン事件 6 〜シベリア鉄道爆撃作戦! 後編〜
数時間後、ハイラル〜ウラン・ウデ間上空
全機離陸してから20分もしないうちに日が暮れ、今は夜の闇の中を飛んでいた。
96式陸上攻撃機隊 1番機
「針路そのまま。」
「ヨーソロ。」
つい先程まで天測窓から星を眺め、星の角度を測って、 機位と針路は確認していた航法員が操縦士に針路指示を出す。
それを指揮官の大川少佐は後ろの指揮官席で聞いていた。
「しかし、少佐。目標上空は大丈夫ですかね?」
操縦士が不安を紛らすためか聴いてきた。
大川少佐
「心配ない。ウラン・ウデ近郊に戦闘機は派遣されていないし、しかも爆撃目標は一晩中明々と照明をつけているそうだ。」
「へぇ、そうなんですか。」
「しかし、少佐。なぜそんなことをご存知なんです?」
爆撃手が聴いてきた。
大川少佐
「いや、それはな…」
大川少佐は作戦前のブリーフィング前から今回のウラン・ウデ爆撃作戦を山口大佐から聞いていたので知っていた。
その為、ウラン・ウデの近状が現場指揮官としてどうしても気になる。
その為、その事を言うと…山口大佐
「それなら、大丈夫だ。陸軍さんの調べでは戦闘機の派遣はないそうだ。それどころか明々と照明をつけて積み換え作業を行っているそうだ。」
大川少佐
「それは本当ですか?」
山口大佐
「事実だ。陸軍さんが諜報員を潜り込ませて確認した事だよ。」
爆撃手
「それで…。」
大川少佐
「あぁ、だから今夜は大丈夫だ。」
数時間後
操縦士
「前方に光が見えます。」
この報告を聞いた大川少佐らコックピットにいた全員が前方を見た。
すると、うっすらと光が見える。
大川少佐
「航法員、後何分だ!」
航法員
「爆撃目標まで、後10分!」
大川少佐
「爆撃手、爆撃準備。手空きの者は念のため周囲警戒。」
「「「「「「了解。」」」」」」」」
ここで大川少佐は無線をとり編隊周波数に変え指示を出した。
「これより二手に別れる。第一中隊は我に続け。第二中隊は柄本大尉指揮の下、物質集積所を爆撃せよ。」
『了解。我、第二中隊指揮す。』
爆撃手
「少佐、爆撃準備完了。目標も視認しました。これより誘導行います。」
大川少佐
「おう、やってくれ。」
爆撃手
「針路よし。そのまま。」操縦士
「ヨーソロ。」
2人の声を聞きながら大川少佐は目標を見ていた。
しかし、なぜか照明が消えない。
エンジン音は聞こえている筈だから、普通は消す筈だ。
多分、作業中でいきなり消せないのだろう。
爆撃手
「高度そのまま。軸線上に乗りました。爆撃まであと、1分…………50秒…」
爆撃手がカウントしていく。
そして、
爆撃手
「爆撃投下!……全弾投下確認。」
今回参加した18機全機には250キロ陸用爆撃×2個と、60キロ陸用爆撃×4個が搭載されていた。
『こちら、柄本大尉機。我々も全機全弾投下しました。』
大川少佐
「了解。我々も全機投下した。早い事、ずらかるぞ。」
数時間後、大川少佐率いる爆撃部隊は全機無事帰還した。
なお、戦果は鉄道施設は全損壊、物質集積所は弾薬にでも火がついたのか一晩中燃えていたそうだ。
そして、彼らは翌日、シベリア鉄道の鉄橋のあるスボボドヌイを爆撃、無事帰還し、鉄橋を破壊している。
次号へ
作者「眠いよ〜。」福本「どうしたんですか?」作者「実は『シリーズ・激動の昭和』を見てて更新が遅れました。」マリーダ「しかも、地図帳とにらめっこしながら?」作者「はい。で、『シリーズ・激動の昭和』を見てこう思いました。多少の責任は日本にもあるが、日本を開戦に導いた責任は、アメリカにも大いにはあると。」遠地「それが感想ですか?」作者「はい。」千歳「それではご意見ご感想お待ちしております。」作者「『シリーズ・激動の昭和』を見た人がいたら、その事についても是非お送りください。」
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