ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
作戦開始〜ウランウデ陥落
1945年1月3日………ヨーロッパ方面で全域攻勢が開始された日、アジア方面でも『隼』作戦が開始された。
ヨーロッパ方面と違ったのは多数の重火砲による対地制圧射撃などは無く、静かな作戦開始だった。
しかし、静かだからこそ、ソ連軍は気付かなかった。



1月6日 ウランウデ手前の山の中


栗林中将
「敵の動きはどうかね?」

士官
「は、どうやら、ウランウデ手前の耕地に防衛線を敷いています」

西大佐
「山に敵はいないのか?」

士官
「第七艦隊のクロシュタット軍港・レーニングラード同時空爆作戦により、集積していた多量の食糧・武器・弾薬等の軍事物資を一挙に焼失しました。この補填の為、アジア方面への物資供給量が大幅に低下しています」

池田大佐
「つまり、あまり兵を散らばせていると補給が困難になると言う事だな」

士官
「はい。この為、ウランウデ周辺に敵は集中していると思われます」

バドエル少将
「ヨーロッパの事がアジアに響くとはなぁ…世界は狭いね〜」

士官
「また、ソ連空軍もヨーロッパ方面に移動しており、現地に展開しているのは僅かだと思われます」

栗林中将
「今回はロシア共和国軍も参加する。ヨーロッパ方面でも編成される予定だ。我が軍はウランウデ手前の防衛線突破後、ウランウデを包囲する。これは作戦の第一段階だ。次にウランバートル、イルクーツクだ。これを頭に入れてくれ…以上だ」


「「「「「「はい!!」」」」」」



翌7日

ウランウデ手前の防衛線


防衛線は朝から空爆されていた。
チタより出撃した飛龍・呑龍・九九式軽爆撃機が疾風・旋風に護衛され、ウランウデ手前の防衛線を空爆していた。
本来なら富嶽を投入してもいいのだが、破壊力が有りすぎるので投入しなかった。
しかし、軍事物資の供給量が少なく、弱くなった防衛線にはこの爆撃だけでも被害は甚大だった。
そして………

栗林中将
「よし、全部隊行動開始!」

士官
「了解!」

この命令に待ってましたとばかりに、戦車のエンジンが掛かり、前進を開始する。
五式装甲列車も動き始め、防衛線へと向かい始めた。そして、上空には新たに屠龍地上襲撃型が現れた。
屠龍は降下すると健在な陣地に主翼の噴進弾が撃ち込まれ陣地を潰す。
実は一部の陣地にソ連のアハトアハトと呼ばれる85mm高射砲52-Kが配置されていたが、先程の爆撃で大半が破壊された。
だが、まだ一部は生きていた。
そして、日本軍の戦車を待ち構えていた。
しかし、ソ連軍の手の内を知る日本軍はじっくり防衛線を偵察し、高射砲や野砲類を確認すると無線で連絡をとり、屠龍が再び襲い掛かった。
屠龍は機首の47mm砲で高射砲や野砲類の陣地を潰すと、再び防衛線に向け進撃を開始した。
こうなるとソ連軍では手の施しようが無い。
元々物資の少ない中苦労して造られた防衛線脆く、ここまで叩かれると、ソ連兵の意思も脆くなっていた。そして、戦車と日本兵が乱入した瞬間、防衛線もソ連兵も崩れさった。
まあ、その前に、五式装甲列車が防衛線を突破し、ウランウデ駅に向かっていたのだが………。



結局、ソ連軍の防衛線は容易に突破され、多数のソ連兵が捕虜となった。
その後、ウランウデ市が陥落したのは1月18日。
その11日間、日本軍は航空機による宣伝ビラ、食糧の投下、宣伝放送と心理的攻撃を続けての陥落だった。


次号へ
予告

守勢に回るソ連軍。
これに対し、日本軍は作戦第二段階に移行、モンゴルの首都ウランバートルに向け進撃。
また、あの地で再び戦い火花が飛ぶ!?

ご意見ご感想をお待ちしております。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。