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新内閣誕生
1939年1月
日本では年の始まりだと言うのに呆れ果ててしまう出来事が起きた。
それは首相であった近衛文麿が政権をほうり出してしまったのである。
直ぐ様、新首相を就任させることになった。
この時、陸軍から阿部信行大将を推していたのだが、明子天皇は不安を感じていた。
陸軍から首相を出すのは陸軍内の強硬派を抑えると言う意味では良いのだが、それだけではダメな事情があった。
それは強硬派と近衛首相の失言の為、講和交渉に失敗した支那問題と、その裏で暗躍するソ連、悪化の一途を辿るアメリカとの外交関係があるからだ。
つまり、これらの問題に対応しなければならないとゆう事はかなりの手腕を問う。
海軍の米内大将はこれに当てはまるが陸軍の強硬派辺りから反対がある可能性があった。
この為、明子天皇他、重臣達の相談の結果、ある人物に決定した。



数日後 帝都 ある料亭

福本
「どうも始めまして海軍大佐の福本大介です。」
マリーダ
「同じく中佐のマリーダです。」

「よろしく。ところで今や陸海軍でも異例の出世と異端とも取れそうな発言で有名な人間が、こんな老いぼれの予備役大将に何の用かね?」
福本
「何を言いますか。2個師団を増設しておきながら、陸軍大臣の時に『明日の陸軍の為』と4個師団削減を行ったあなたの手腕を借りにきたのですよ。宇垣一成(うがきかずしげ)閣下。」
宇垣一成
史実では上記のとうり軍事課長の時に朝鮮2個師団増設案を作成、当時の内閣が反対すると陸軍大臣が辞任を強行、後任を出さなかった為、内閣が倒れ、後任の内閣に2個師団増設を可決させたが、その後、本人が陸軍大臣の時、4個師団削減など、有名な『宇垣軍縮』を決行した。
その後、大命降下によって組閣に取り組みも、陸軍が陸軍大臣を出さなかった為、首相にはなれなかった。現在は予備役大将。


宇垣一成
「なるほど、陛下は私に首相になって欲しいと?」
福本
「はい。陸軍内は永田参謀総長や石原参謀次長などが抑える手筈になっております。」
宇垣一成
「そうか…、ところで福本君?」
福本
「なんでしょうか?」
宇垣一成
「1ヵ月前のヒトラーの事故死なんだが、きみ達はどう見ているのかね?」
マリーダ
「非公式ですが、陛下はもとより陸海軍もスターリンの陰謀と言われております。」
宇垣一成
「どうやら、前途多難だな、私の内閣は。」



数日後、大命降下により宇垣一成内閣が誕生した。
作者「次は宇垣内閣の外交政策のついて書きます。ご意見ご感想お待ちしています。」


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