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激震!ソ連ドイツに侵攻セリ!!
7月20日 元ドイツ・ポーランド国境


今やドイツ・ソ連国境となってしまった国境地帯は何時も通りの朝を迎え様としていた。
しかし…この日は不気味な空気に包まれていた。

ソ連軍砲兵士官
「よし!撃てぇぇぇ!!」

シュボボボボボボボボボウ!!
ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!ズガーン!………

後に『スターリンのオルガン』と呼ばれる事になるカチューシャ、ソ連の誇る重砲が一斉に火を吹き、ドイツ国内へと降り注いだ……



一時間後……イタリア・タラント

戦艦播磨艦橋

新沢
「な、な、なんだと!!」

尾崎
「そ、それは本当何ですか!?」

神谷
「はい!一時間前、ソ連軍はドイツ国内に侵攻を開始!一部情報にはソ連軍は約50個師団以上を投入したと…」

遠地
「バカな!100万の大軍をドイツに!?いったいどうやって…」

ジント
「100万とは限りません。ソ連は本気を出せば100個師団を出せる能力がありますから…」

ラフィール
「数の問題ではないであろう!それよりもソ連軍がなぜ、今、ドイツに侵攻したかであろうかでしょう?!」

ケンケンガクガクゴウゴウ……

いつの間にやら、艦橋は討論場と化していた。

福本
「総員落ち着け!討論している暇があるなら、一刻も早くやらなければならない事があるだろう!!」

全員
「「「「「「「「…………」」」」」」」」

福本
「マリーダ、全艦艇の準備は?」

マリーダ
「確認したけど、第七艦隊と陸戦隊搭乗の輸送船団は準備完了、何時でもいけるわ」

福本
「よし…では、第七艦隊及び輸送船団はこれよりドイツに向けて出撃する。全艦総員、一時間以内の出撃を目指せ…以上だ」

全員
「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」

ドタバタしながら一斉に散る。

マリーダ
「……どう思う?」

福本
「まさかとは思っていたが……スターリンめ、わざわざ最悪のシナリオを選択しやがって…」

遠地
「なんだ?ドイツ侵攻を予想してたのか?」

福本
「…ソ連がタルスカヤやギリシャで反撃しないからもしや…と思っていたが…」

遠地
「…あんまり当たりたく無い勘だな(-_-;)」

福本
「まったくだ……しかし、今はそんな事言ってられん…一刻も早く、ドイツへ」

遠地
「次は陸上か…この艦隊の艦砲射撃なら、100万でも一時間で壊滅させれる自信があるんだがな…」

福本
「ある意味凄い自信だな…撃たれる方は堪ったもんじゃないよ」

神谷
「あ、長官!アイゼンハワー司令官よりお電話です。3番でどうぞ」

福本
「おっと、あっちの許可を忘れていたな。はい、福本です」

アイゼンハワー司令官
『大変な事になりましたね。アドミラルフクモト』

福本
「えぇ、自分としても最悪のシナリオを選択されました…これより第七艦隊は一時間以内にドイツに向けて出撃します」

アイゼンハワー司令官
『わかりました…我が軍もイギリス軍もいきなりの侵攻で準備が出来ておりませ…頼りはあなた方だけです』

福本
「はい…では、出撃準備がありますので…」

アイゼンハワー司令官
『あ、少しお待ち下さい。パットン中将が先程から話たがっておりますので……』

パットン中将
『おう、ダイスケか?話は聞いた!直ぐに出撃するそうだな?この侵攻はなんだと思う!?』

福本
「確信はありませんが、ドイツを占領し、ヨーロッパの軍事バランスをソ連側有利に転化する事だと思われます」

パットン中将
『ちょっと待て、ヨーロッパの軍事バランスだと?』

福本
「はい。現在陸軍国はフランスとドイツです。ですが、近代戦が戦える国はドイツしかありません。スターリンはドイツを早期陥落させるのが目的です」

パットン中将
『…だが、それだけで軍事バランスを引っくり返せるとは…』

アイゼンハワー司令官
『なるほど、ドイツが落ちれば、ソ連と戦え無いフランスとイタリアは何かしらの手をこうじる……こうじなかったとしても、ソ連がそのままフランスやイタリアに侵攻すれば良い訳だ』

福本
「えぇ、そして、そのままヨーロッパ大陸が赤化したら……これが自分の考えた最悪最低のシナリオです」
パットン中将
『んな事させるか!そこでダイスケ、頼みがある。俺の指揮下にある一部の部隊が出撃可能だ!その部隊は俺の親友のブラッドレーが率いる混成部隊だ!既に準備させている、連れて行ってくれ!!』

なるほど……だから連絡したいと言っていたのか……

福本
「わかりました…敵は多いので、僅かとはいえ増援は歓迎します」

パットン中将
『すまん!部隊は既に輸送船団に搭乗済みで、何時でも出港可能だ。存分に使ってくれ』

そう言うと、電話は切れた。

マリーダ
「良いの?」

福本
「正直言って、増援は多い方が良い…それに、まだ宮崎師団や長野連隊の確認もいるしね」




福本
「じゃあ、サブルム艦隊も無理か?」

福田
『すみません、ワルキューレの乗組員もほとんどが上陸しております…』

福本
「いや、ギリシャ奪還作戦に出ていたんだ、仕方無い。第2陣に参加すれば良い」

ミーア
「長官、ハルゼー大将からお電話です。5番に回します」

今や艦隊内で知らぬ者はいない名物オペレーターの声が響く。

福本
「すまん、ハルゼー大将からだ。こっちは第七艦隊と陸戦隊、宮崎師団、長野連隊、アメリカ軍の一部を先発隊として先行するから、そっちは連行王国艦隊と共に後続を率いて来てくれ」

福田
『わかりました……あと、ミーアに気を付けてと言っていたと言って下さい』

福本
「あほ、それくらい自分で言え…じゃあな」

福田の反論も聞かず、5番のボタンを押す。

福本
「ハルゼー大将ですか?」

ハルゼー大将
『フクモトか。そっちはどうだ?』

福本
「こっちはなんとか全艦行けるそうです。そちらは?」

ハルゼー大将
『恥ずかしい事に、半分以上が動けん。しかし、モンタナやメイン、バンカーヒル、フランクリン、巡洋艦、駆逐艦が数隻動かせる!』

福本
「…無理してませんよね?」

ハルゼー大将
『しとらん!ただ、艦長のケツを蹴っ飛ばして催促してやったのさ!』

それを無理していると言うのでは?…と言うのを引っ込める。

福本
「わかりました…あとの艦艇はどうするおつもりで?」

ハルゼー大将
『のろまな奴らは第2陣に回す。のんたらする奴はのんたら来れば良いさ!』

福本
「そ、そうですか…と、とにかくわかりました」

そう言うと電話を切った。



マリーダ
「ダイスケ、時間よ」

福本
「よし、神谷。全艦に通達、公海に出たら全速でドイツに向かう…全艦出撃せよ!」

神谷
「了解!!」

神谷以下、通信担当の人間が一斉に動き出す。

福本
「さて…間に合えば良いのだが…」

不安を拭いきれない福本だった。



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