登場人物紹介 木村教官 本名木村昌福 (きむらまさとみ) 実史では「奇跡の作戦」のキスカ撤収作戦の活躍が有名な海軍将官。 この小説では福本の教官とゆう設定から始まっている。 あだ名は(髭のショーフク)八の字髭が特徴。 現在の階級は中佐。
異世界日本近代史〜第七独立機動艦隊奮戦記〜 エステロール王国
「う〜ん?」
福本は困っていた。
「どうしたものか……」
あの後渋々承知したものの
「案内はどうしますか?」と聞いたら木村教官は、
「きみに委すよ」
と言われた。
「は〜〜〜」
彼は女性が軍人になることについて文句どころか奨励してもいいと思っていた。一応試験的と言うことで女性の軍人採用はしていたが数は少ない。
総力戦の観点から見て男女ともに士官は増やすべきだとも考えていた。
なお江田島は女性の生徒の数は神戸よりも少ないが入れる。
「えーと」
彼は頭の中でエステロール王国の情報を出していた。
エステロール王国
第六大陸と今のところ定着しつつある大陸の半島国家で、日本とは第一次大戦中の頃から付き合いのある国家だ。
きっかけは大戦終結後この国が近代化を推進し初めたからだ。
1919年のヴェルサイユ条約の頃の王国の工業水準はイギリスのあの産業革命が終わったばかり、
と言う状況だった。
なぜ王国が近代化を図ったのか、と言うとこれには日本が大きく関わってくる。
日本海軍は南洋諸島を占領すべく艦隊を出していたのだが、その内の一隻が漂流中の小型艦艇を発見、乗組員を救助したのだが、この艦艇がエステロール王国の艦艇だった。
これによって王国と大陸の存在が明らかになった。
一方、救助された乗組員は自分達の艦艇と見比べ感じの違うので色々質問してきて初めて自分達の工業水準の低さを知ったのである。
海軍は救助した乗組員をどうしたものかと考えた挙げ句とりあえず王国に送り返し、それとともに会談を持ち掛けることにした。
数日後、エステロール王国の港町、パトミナスに入港、艦隊司令が王国と会談をもちその後、両国は特使を派遣、大戦中は交渉し、日本は王国の近代化に協力、王国は資源の供給し、大戦終結後、日本が仲介し、連合国に王国を承認してもらえるよう協力する事をお互いに約束した。つまり、近代化を推進しているわけは日本と出会ったことにより刺激を受け、日本に追い付こうとしているわけだ。
「う〜ん〜〜〜?」
福本は貴族が嫌いと言うわけではない。
彼は人柄を見て判断するタイプである。
しかし、今回はあまり接したことのないことなのでどう接したものか?と困っている。変に接したら嫌に思われだろうし、丁寧過ぎても変に思われかもしれない。
「う〜〜ん〜〜?」
そして困った挙げ句、
(そうだ♪『あの子』に相談してみよう♪)
そして彼は、『あの子』に会うべく桟橋に向かった。
桟橋には係の教官がいた。「なんだ、福本か、しかし毎日来ているな」
「ここに来れば考え事をまとめやすいし、一番のお気に入りの場所なんです」
そう言いながら彼は(入艦者名簿)に自分の名前を書いていく。
「じゃあ、失礼しまーす」そして、艦内に入って行った。
「おーい、どこだー?」
福本は艦内で『あの子』を探す。他には誰もいないのに。 「おーい、日進どこだー?」 そして彼は艦橋に向かった。
「あ、見っけた♪」
艦橋には一人の少女が立っていた。
腰には軍刀、服はなぜか士官用の軍服、髪の色は金髪で、肩のところで切り揃えている。着物を着せても十分似合いそうな少女だ。
「ここにいたのか、日進」福本が声をかけると
「うん♪」と返事が返ってきた。
彼女の名前は日進。
この装甲巡洋艦『日進』の艦魂である。
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